女優の田中麗奈さんが12日、東京都内で行われた2015年1月から放送の連続ドラマ「徒歩7分」（NHK・BSプレミアム）の初回完成披露試写会に登場。仕事も彼氏も目的もない32歳のヒロインを演じる田中さんは10～15分の“長回し”が多かったという撮影については「舞台をやっている気分。大変だったけど、一つのシーンが会話劇って感じでたまらなかった。『長回し』って聞くと、血が騒ぎますね。思い入れのある作品になりました」と充実した表情を見せた。

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　田中さんが演じる主人公・黒崎依子は、仕事がなく、彼氏もいない、目的もない“ナイナイづくし”の女。田中さんは「ナチュラルに病んでいる。でも客観的に見ると面白い」と役を分析し、「自分も家にいる時はダラダラしているし、結構ひとり言も言うんです」と明かしながらも、「自分と似ているって言いたくないですね」と苦笑い。「依子は孤独感を抱えていて、（役作りで）自分の孤独感と向き合うのは、イヤな作業でしたね」と明かしていた。

　ドラマは依子が暮らすアパートから徒歩7分圏内で起こる小さな出来事に焦点を当て、隣人や元彼、妹、弁当屋など身近な人たちとの何気ない会話やしぐさを細やかに描く。田中圭さん、福士誠治さん、菜葉菜（なはな）さん、石野真子さんらも出演。劇団「五反田団」を主宰する前田司郎さんが脚本を担当する。全8回で、15年1月6日から毎週火曜午後11時15分に放送。