橋田壽賀子:ホームドラマ一筋は夫の遺言「不倫と殺し封じられた」

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 2011年9月に大団円を迎えたTBSの人気ドラマシリーズ「渡る世間は鬼ばかり」のスペシャル版が2月に2週にわたって放送されることになり、脚本家の橋田壽賀子さんと石井ふく子プロデューサーが取材に応じた。橋田さんは、いまホームドラマをやる意味を聞かれ、「ホームドラマしか書けないから。要は才能がないんです」と冗談めかしつつ「主人の遺言で『不倫と殺し(の話)は書くな、それで仕事ができなくなったらやめろ』といわれた。不倫と殺しを封じられたら、ホームドラマを書くしかない。遺言だからしょうがない」と明かした。

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 また今年で90歳になる橋田さんは、引退時期を聞かれると、笑みを浮かべながら「老衰(まで)です」と“一生現役”を宣言。さらに「まだまだ書きたいことはある。だから自分では(引退時期は)老衰までだと思っています。90歳で書いている人なんてほかにいませんよね。おかしいと思ったら、おかしいと言ってくださいね」と報道陣に語りかけると、すかさず石井プロデューサーが「そんなことありませんよ」と橋田さんを諭し、会場は笑いに包まれた。

 「渡る世間は鬼ばかり」は、橋田さんが脚本を手がけ、1990~2011年に21年にわたって10シリーズ放送された人気のホームドラマ。食事処「おかくら」を経営する岡倉大吉と5人の娘の物語で、連続ドラマ終了後も12年9月、13年5月に2週連続で2時間スペシャルを放送。単発スペシャル含む全505回の平均視聴率は20.5%を記録している。

 2年ぶりとなる今回のスペシャルは、泉ピン子さん、長山藍子さん、中田喜子さん、野村真美さん、藤田朋子さんの5人姉妹らおなじみのキャストが出演。岡倉大吉が突然の病で急逝し、5人の娘たちの動揺や「おかくら」の今後、遺産相続が描かれる。2月16、23日の午後9時から放送される。

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