M-1グランプリ2024 決勝戦
決勝戦 FIRST ROUND 前半戦 1~5組目
12月22日(日)放送分
テニスの錦織圭選手が28日、今シーズンの最初のグランドスラム(4大大会)となる全豪オープンテニスの男子シングルス準々決勝(WOWOWで生中継)に挑む。4回戦では第9シードのダビド・フェレール選手(スペイン)にストレート勝ちを収め、3年ぶり2度目のベスト8入りを果たした錦織選手。4回戦後に試合を振り返ってもらいながら、昨年の全豪王者、スタン・バブリンカ(スイス)との準々決勝への意気込みを聞いた。
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−−3回戦と4回戦、自分の中で何か変わったものはありますか。
そうですね。相手が変わったことによってプレッシャーが抜けたというのが一番大きいと思いますね。相手のプレースタイルもリズムをつかみやすい相手ですし、今までパワープレーヤーでラリーがほとんど続かない相手が多かったので、リズムが作れる選手だと自然と自分のレベルも上がってくるので、その二つが要因かなとは思います。
−−3年前のベスト8と今回のベスト8と、その結果の受け止め方は自分の中でどれくらい違いますか。
そうですね。さすがに前に入った時とはランキングも実力も違うので、自然と当たり前のように感じられているので、成長している証拠だと思います。
−−因縁の対決のフェレール選手と今まで何回もやって、体を壊すくらいに体力を消耗してきたと思いますが、今回はすんなりと勝利をつかみました。どこが進化したと思いますか?
そうですね、やっぱり攻撃力が自分に増してきた分、早くラリーを終わらせられたこと。しつこさが彼の一番の武器だと思うんですけど、それを封じることができるテニスに自分自身がなってきていることですね。彼とやる前は、体を最後まで壊されるくらいに戦うので、結構恐怖を感じているんですけど、こうやって勝てるのは初めてってくらい、すんなり勝てたので少しびっくりしています。
−−センターコートは(今大会)初めてでしたが、雰囲気もしくはサーフェスのことで気付いたことはありますか?
全く感じないというか、コートに登場する時に「あ、今日ロッド・レーバー(アリーナ)なんだ」というくらい全然気にしていなかったです。他のハイセンス(アリーナ)やマーガレット(コート・アリーナ)も大きくなっているので、特別緊張しないですみましたし、コート自体も良かったのでやりやすかったです。今日も風が片方で結構吹いていたので、お互い風上ではキープなり、ブレークなりしないといけないというやりにくさは少しあったと思います。
−−ねちっこい相手にストロークで上回り、3セットで終われたのは、いろいろな意味で手応えがあったのでは?
1番はストロークが良くなったのが、こうやって勝てた要因だと思います。サーブは今週ずっとそれなりにいいので、リターンからしっかりブレークも取れて、ストローク戦でも押していけた。相手がタフになってくるこの2週目でこうやって3セットで勝てたのは大きいかなと思います。
−−試合中に、今日の自分は今までの自分と違うなと気付いたことはありましたか。
結構早くに感じましたね。ストロークのフィーリングがとても良かったのと、ボールを打っている感触も今までと違いました。ラケットが合ってきたのか自信がついてきたのか、1セット目の序盤で打っていて気持ちよさを感じていたので、その分どんどんいいプレーが出て、思い切りのいいテニスができたと思います。
−−今回の試合で、サーブが201キロと出ていたんですが、その数字に対する感想は?
今日は結構思い切り打っていけましたが、201キロで喜んでいたらラオニッチとかに馬鹿にされそうなので、そんなに喜べるわけではないです。スピードも大事ですけど、今日もエースをたくさん取って、サーブは調子が良かったので、毎試合サーブの大事さというのは感じています。
−−試合の最初の方はラリーの早いところでバックのダウンザラインを使っていましたが、それは自分からいかないといけない。向かっていくぞという気持ちだった?
彼のバックは一番いいくらい、ミスも無く安定しているので、彼とやる時は、左右に振ることを今一番心掛けています。なので、今日みたいにフィーリングがいい時はしっかりダウンザラインも打っていきますし、フォアでもうまくクロスだったり、ダウンザラインにしっかり持っていけていたので、うまくできていたと思います。
−−以前、「対戦相手のランキングが15位から20位の方が苦手」と半分冗談で言っていましたが、今回のフェレール選手は10位、今度のバブリンカ選手は4位。自分の中でどんどんプレッシャーがなくなっていくという感じでしょうか?
そうですね、今までのようなプレッシャーは無くやれると思うので、今日みたいにしっかりできるよう願っています。これから格下の選手とやる時に、どれだけメンタルを強く持っていつものようなテニスができるかが課題になってくると思うので、早くメンタルの強さというのを手に入れたいですね。ここからは自分自身の体力的な勝負にもなるし、相手との駆け引きもあるので大変にはなってきますけど、頑張ります。
−−次の対戦相手はバブリンカ選手です。練習もされていましたが、何か感じたこととかありますか?
試合を見ていても展開が速いですよね。オンオフはしっかり切り替えて、早い時は本当に速く出て来て、攻めが速いですし、守る時はしっかり守れる選手なので、そういう切り替えがうまいなというのは感じています。フォアバックもどこからでもダウンザラインやショートクロスにたたいてくるので、油断できる時間っていうのは他の選手よりかは少ないかなと思います。
*……WOWOWでは大会の模様を2月1日の最終日まで連日生中継。男子シングルス準々決勝「錦織圭対スタン・バブリンカ」は、28日正午からWOWOWライブで生中継される。
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2024年12月23日 16:00時点
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