高良健吾:大河「花燃ゆ」で高杉晋作に 井上真央に「尊敬と安心感」

NHK提供
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 俳優の高良健吾さんが、女優の井上真央さん主演のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の22日放送の第8話で高杉晋作役として初登場する。撮影現場について「かなり新鮮。同世代が多くいるのはあがります」と話し、2011年の連続テレビ小説「おひさま」で夫婦役を演じた井上さんを「尊敬しかない。安心感がある。夫婦役をやったからかもしれない」と語る高良さんに意気込みや撮影の様子を聞いた。

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 ◇「龍馬伝」の伊勢谷を「なぞるのは失礼」

 「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介さん)の妹・文が主役のオリジナル作品。文は長州藩の尊王攘夷(じょうい)派の中心人物・久坂玄瑞(東出昌大さん)と結婚し、久坂が死去した後は、群馬県初の県令(現在の県知事)の楫取素彦(大沢たかおさん)と再婚した人物。ドラマでは動乱の幕末の長州で、困難を乗り越えて、まっすぐに生きた文の生涯が描かれている。

 高杉は吉田松陰が主宰していた松下村塾の“四天王”と呼ばれた人物で、高良さんは「今この瞬間を生きようとした。繊細で優しい。だけど強い人。ただのカッコいい人ではない」と語る。高杉は奇兵隊を作り、散切り頭の写真などでも知られているが、「みんなが知っているのは全部をなしえた高杉。松下村塾に入る前も演じるので、その時、何を思って、感じたかは本を読まないと分からない」と話すように、撮影前に高杉について調べ上げたという。

 吉田松陰役の伊勢谷さんは2010年の大河ドラマ「龍馬伝」で高杉を演じたことでも知られている。高良さんは“先輩”の伊勢谷さんとの共演について「プレッシャーは感じない。(伊勢谷さんの演じた高杉を)なぞるのは失礼。(自分で)勉強してやるしかない」と話す。また、伊勢谷さんについて「みんながやりやすいようにしていただける。伊勢谷さんが、講義みたいにみんなに話をすると、伊勢谷塾みたいになるんですよ」と語る。

 ◇同世代だらけの現場は「かなり新鮮」

 久坂役の東出さんら、松下村塾の“同窓生”を演じるのは、高良さんと同世代の俳優も多い。高良さんは現場について「かなり新鮮。同世代が多くいるのは、気持ちが上がります。松下村塾のメンバーといる時は楽しい。年が変わらない井上さんが主演というのが刺激的だし、10代の頃から知人だった東出の存在もそうなんです」とうれしそうに話す。

 さらに、井上さんについて「尊敬しかない。安心感がある。(『おひさま』で)夫婦役をやったからかもしれない。言いづらいことを言ってくれたり、(主演の)覚悟があるんです。いつの間にか、みんなの中心になって、ベテランの方も(井上さんを)頼る。『おひさま』の時もそうだった」と絶賛する。井上さんが演じる文についても「人と人とをつなげる力がある。文が主人公というのがこのドラマの魅力」と“座長”の井上さんの姿を文に重ねているようだ。

 「10代、20代前半は(自分から)あふれるものを勢いでやってきた。今はあふれるものを、見えるものだけでなく、感情にすることを意識することが必要だし、この作品でもしないといけない。楽しみだけど不安」と話す高良さん。躍動する高杉の姿が注目される。

 「花燃ゆ」はNHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送中。

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