今週シネマ:20日公開の映画「攻殻機動隊 新劇場版」「マッドマックス」「呪怨 ザ・ファイナル」…

「攻殻機動隊 新劇場版」のワンシーン(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会
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「攻殻機動隊 新劇場版」のワンシーン(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊 新劇場版」製作委員会

 今週末に公開される映画の注目作をピックアップする「今週シネマ」。20日には、士郎正宗さんのマンガが原作のアニメ「攻殻機動隊」シリーズの新作劇場版「攻殻機動隊 新劇場版」(黄瀬和哉総監督)、アクション大作「マッドマックス」シリーズの30年ぶりの最新作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(ジョージ・ミラー監督)、女優の平愛梨さんが主演したJホラー「呪怨 ザ・ファイナル」(落合正幸監督)が公開される。

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 「攻殻機動隊 新劇場版」は、2013年に公開された劇場版「攻殻機動隊 ARISE」シリーズに続く物語で、ヒロイン・草薙素子(くさなぎ・もとこ)の過去や公安9課(攻殻機動隊)の創設秘話が描かれる。9課の“ならず者”たちがそれぞれの個性を発揮しながらチームとして結束し、成長していく姿も見どころ。 総理大臣暗殺事件などをきっかけに、素子が所属していた陸軍501機関の上司・クルツの陰謀、素子との関係も明らかになっていく。そのほか、「ARISE」を見た際に残った疑問が解決され、オープニングやラストシーンの美しさにもくぎ付けになる。

 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、メル・ギブソンさん主演で1979年に第1作が公開された「マッドマックス」シリーズの新作。荒廃した近未来を舞台に、愛する家族を奪われた元警官マックスの自由と生き残りを懸けた戦いが描かれる。主人公を演じる俳優こそギブソンさんからトム・ハーディさんに代わったが、シリーズを手がけるミラー監督が携わっているため、30年ぶりでもコンセプトがぶれることはほぼない。荒廃した世界観に狂気の集団、そして画面狭しと繰り広げられるカーチェイスなど、ほとばしる熱量は圧倒的だ。

 「呪怨 ザ・ファイナル」は、国内7作、海外リメーク3作が公開されてきたジャパニーズホラー「呪怨」シリーズの最終章で、小学校教師の妹が失踪したことを知った主人公が、その行方を追う過程で不可解な現象に巻き込まれていく。主人公の麻衣を平さんが演じ、桐山漣さん、おのののかさんらが出演するほか、前作「呪怨 終わりの始まり」(2014年)に引き続き、麻衣の妹、結衣役で女優の佐々木希さんが出演。ホラーシーンがくると分かっていてもゾクッとしたり、驚いてしまったりするシーンの演出が見事で、輪をかけて伽椰子の登場シーンは何度見てもおぞましい。主演の平さんの怖がりぶりや、佐々木さんのこれまでに見たことがないような怪演が恐怖を増幅させる。

 そのほか20日には、三池崇史監督がメガホンをとり、俳優の市原隼人さんが主演を務める「極道大戦争」、佐藤浩市さんと樋口可南子さんが初の夫婦役を演じた「愛を積むひと」(朝原雄三監督)、俳優の斎藤工さんが主演し、かつて最強と呼ばれた忍者が主人公のアクション活劇「虎影」(西村喜廣監督)、19世紀の英国の偉大な風景画家ターナーの半生を描いた「ターナー、光に愛を求めて」(マイク・リー監督)が公開される。

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