米俳優キアヌ・リーブスさんの主演映画「ジョン・ウィック」(チャド・スタエルスキ監督)が16日、公開される。すべてを奪われた元・伝説の殺し屋が、復讐(ふくしゅう)のためたった一人、ニューヨークを拠点に一大勢力を築くロシアンマフィアに立ち向かうバイオレンスアクション。リーブスさんがスタイリッシュに黒スーツを着こなし、次々と獲物をしとめていく姿に目を奪われる。
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「ジョン・ウィック」は、現役時代は主に“殺し屋の殺し屋”として、ニューヨークの裏社会に名をはせた男、ジョン・ウィック(リーブスさん)が主人公。実現不可能といわれた仕事を完遂し、殺し屋稼業から足を洗ったジョンだったがある日、最愛の妻が病に倒れ、帰らぬ人となる。悲しみに暮れるジョンの元に、妻が最後の贈り物として選んだのは「テイジー」という名の小さな犬。ジョンはテイジーとの暮らしの中で再び穏やかな心を取り戻すが、この幸せも長くは続かなかった。とある晩、ジョンの愛車のマスタングに目を付けたロシアンマフィアのボスの息子、ヨセフ(アルフィー・アレンさん)がジョンの自宅を襲撃。目の前でテイジーを撲殺されたジョンは、マスタングを奪い逃走したヨセフへの復讐のため、封印していた殺し屋の魂を解き放つ……という展開。
息子のヨセフが襲った相手がジョンと分かったロシアンマフィアのボス、ヴィゴ(ミカエル・ニクビストさん)は、“かつての部下”であるジョンに電話をかけ自制を求めるも、ジョンはこの忠告を無視。やがてヨセフの居場所を突き止めようとするジョンと、ヴィゴの手下たちとの全面戦争へと発展していくが、とにかく展開がスピーディーでダレるところが一切なく、それでいて視聴者が混乱しないようキャストのせりふや表情を通じて情報を過不足なく伝えている点に好感が持てた。最大の見どころはノンスタントで挑んだというリーブスさんのキレッキレのアクションで、銃術と武術の両方を操り、次々と現れる敵に対しては瞬時に危険度を察知し、殺しの順番を決め、かつ正確にしとめていく。ジョンの殺し屋としての嗅覚の鋭さ、手際の良さにはある種の美学を感じることができた。また物語に少々不似合いな友情という名の花を添える凄腕のスナイパー、マーカス役のウィレム・デフォーさんの昔と変わらぬニヒルな笑顔にやられてしまう映画ファンも少なくないだろう。
そのほか、ジョンと旧知の車修理店の店主、オーレリオ役でジョン・レグイザモさん、ニューヨークの裏社会を取り仕切るウィンストン役でイアン・マクシェーンさん、懸賞金欲しさに主人公の命を狙う女の殺し屋、ミズ・パーキンス役でエイドリアンヌ・パリッキさんも出演。16日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。(山岸睦郎/毎日新聞デジタル)
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