ディーン・フジオカ:「あさが来た」で話題の逆輸入俳優 悩みは“活動拠点”

「荒野のピンカートン探偵社」に出演するディーン・フジオカさん
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「荒野のピンカートン探偵社」に出演するディーン・フジオカさん

 NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あさが来た」でも話題の俳優のディーン・フジオカさんが出演する米ドラマ「荒野のピンカートン探偵社」のDVDボックスが2016年1月13日から順次発売される。フジオカさんが米国デビューを果たし、謎の日本人のケンジ・ハラダを演じた作品だ。台湾、香港、米国で活動し、“逆輸入俳優”とも呼ばれるフジオカさんにドラマや現在の活躍について話を聞いた。

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 ◇謎の日本人役は自分とシンクロ

 「荒野のピンカートン探偵社」は、1860年代の開拓時代、米中西部カンザス州を舞台に、史上初の探偵社「ピンカートン探偵社」を創設した主人公・アラン(アンガス・マクファーデンさん)と息子・ウィリアム(ジェイコブ・ブレアさん)のピンカートン親子、仲間の女性探偵・ケイト(マーサ・マックアイサックさん)らが力を合わせて凶悪事件の真相を明らかにしていく姿が描かれている。フジオカさんのほか、モデルで女優の加賀美セイラさんも出演している。

 フジオカさんが演じるケンジは、ピンカートン探偵社に仕事を依頼したことをきっっかけに、探偵社の仲間になる。ドラマでは殺陣も披露しており、フジオカさんは「日本で殺陣を教えてもらったことがあったので、その話をスタッフにしたところ、アイデアが盛り込まれていたんです」と説明。ケンジについて「白人社会でケンジがサバイブしながら、アメリカナイズされてファンキーになっていく。米国で仕事する自分とシンクロしているところがある」と語る。

 ◇大阪は肌が合っている

 フジオカさんは、2005年に香港で俳優デビューし、その後、台湾に拠点を移し、数々のドラマや映画に出演。日本語、英語、北京語などを話せる。「あさが来た」の五代友厚役で日本でもブレークを果たし、「うれしいですよ。あばあちゃんが喜んでくれています。時間がかかったけど、孝行ができた。格式のあるドラマに出演できて光栄。NHKのドラマは中国や米国でも見られるし、応援してくれてきた人とつながっていることがうれしい」と喜ぶ。

 また、「あさが来た」が撮影されている大阪では、「五代さんやで!」と声をかけられることもあるといい、「うれしいです。大阪は肌が合っている。台北に近いかもしれませんね」と顔がほころんだ。

 ◇今後の活動はタイミング次第

 自身は日本、台湾などで活躍しているが、家族は現在、ジャカルタで生活しているというフジオカさん。今後の活動拠点について聞くと「分からないですね。タイミング次第。台湾に帰りたいとも思うし、ジャカルタで子供にも会いたい。大阪にも後ろ髪をひかれる思い」と明かす。「家族と過ごす時間のことを考えると、移動を繰り返す生活もどこかで区切りを付けるかもしれません。『ここだけでやる!』というわけにはいかないのは悩みでもあります」と打ち明けた。

 「やっとスタートできた。でも、まだまだこれからです。今後も挑戦を続けたい」とさらなる飛躍へ意気込みを語る。世界を股にかけた今後の活躍も期待される。

 *「荒野のピンカートン探偵社」の「DVDボックス1」は16年1月13日、「DVDボックス2」は同2月3日に発売予定。

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