緊急取調室 (2025)
第7話 赤い殺意
12月4日(木)放送分
9月26日に最終回を迎えたNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「あんぱん」に代わって、29日にスタートするのが、113作目の朝ドラ「ばけばけ」だ。「怪談」を愛するヒロインが、外国人の夫と共に、何気ない日常の日々を歩んでいく、夫婦の物語で、NHK大阪放送局が制作する。そんな「ばけばけ」と同じ“BK朝ドラ”で、時間をさかのぼること10年前のきょう(9月28日)、放送を開始した作品とは……。
あなたにオススメ
朝ドラ「ばけばけ」徹底特集! 高石あかりがヒロインに
2015年9月28日に始まった“BK朝ドラ”は、波瑠さん主演の「あさが来た」だ。生命保険会社経営など女性事業家のさきがけである広岡浅子がモデルで、幕末から明治の大転換期を、明るく前向きに生き抜いたヒロインの物語。大森美香さんが脚本を手がけた。
物語の始まりは、朝ドラでは初の江戸時代(幕末)。京都の豪商に生まれたあさ(波瑠さん)は、おしとやかな姉・はつ(宮崎あおいさん)とは対照的に、相撲が大好きなおてんば娘。生まれた時から大阪の両替商・加野屋に嫁ぐことが決まっていて、商いに興味のない趣味人の夫・新次郎(玉木宏さん)と結婚。あさは新次郎に支えられ、義父や大阪経済の父と呼ばれる五代友厚(ディーン・フジオカさん)から商いを学び、炭坑事業を立ち上げていく。さらに持ち前の負けん気で銀行と生命保険事業を興し、日本初の女子大学の設立にも奔走……という内容。主題歌は、当時人気絶頂のアイドルグループ「AKB48」が歌う「365日の紙飛行機」だった。
ヒロイン・あさ役の波瑠さんは、2015年3月12日にお披露目された。2590人の応募があったオーディションによる選出で、波瑠さんが朝ドラヒロインのオーディションに挑戦するのは「あさが来た」が4作目だった。
“4度目の正直”で憧れの朝ドラヒロインの座を射止めた波瑠さんだが、同オーディションでは、相撲をとるのが好きなあさのキャラクターを反映し、初めて候補者同士による相撲での勝負が行われたことも当時話題に。会見で波瑠さんは「相撲に勝てばオーディションに受かるんじゃないかって、頭を真っ白にしながら無我夢中で挑戦しました」と話し、報道陣を沸かせた。
なお、波瑠さんの起用理由について、佐野元彦エグゼクティブプロデューサーは「品位」を挙げ、「顔を真っ赤にしながら相撲をとっている時でも“品位”があった。起用理由の一つです。もちろん相撲も強かったです」と説明。さらに「今回、波瑠さんには16~60歳くらいまでヒロインを演じてもらう予定で、笑った顔は若々しくて、時代劇の格好も明治の洋装も似合いそうだし、白髪になった姿も見たいと思った。波瑠さんならヒロインの人生を一人でやり通せると思ったのも大きな起用理由です」と語っていた。
ドラマは翌2016年4月2日まで放送。全156回の期間平均視聴率は23.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)を記録。今世紀の朝ドラでは最高の数字となった。週間平均視聴率も20%以上の大台をキープし続け、番組最高視聴率は第59回(2015年12月4日放送)の27.2%だった。
以上のように全般的に好調だったドラマの人気を波瑠さんとともに支え続けた一人が、あさの姉・はつ役の宮崎さんだ。劇中では、あさのサクセスストーリーを軸に、はつの苦難も随所で描かれたが、約10年前の朝ドラ「純情きらり」(2006年度前期)でヒロインを務めた宮崎さんが、経験者らしく当然のようにはつを好演。波瑠さんとの「姉妹(ダブル)ヒロイン」と呼ぶにふさわしい活躍を見せた。
ドラマには、大隈重信(高橋英樹さん)、福沢諭吉(武田鉄矢さん)といった歴史上の偉人も登場。同局の大河ドラマ「新選組!」(2004年)で土方歳三を演じた山本耕史さんも、同じ土方役で出演したが、「あさが来た」という作品とともに、視聴者の胸にその名が深く刻まれた歴史上の人物といえば五代友厚となるだろう。演じたのは、アジアを中心に活躍していたことから「逆輸入俳優」などと言われていたディーン・フジオカさんだ。まだまだ知る人ぞ知る存在だったディーン・フジオカさんだが、ここで一気にブレーク。“五代様”ブームを巻き起こした。
なお、「あさが来た」の脚本家の大森さんは、自身が執筆した大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で、ディーン・フジオカさんの五代友厚役再演を実現させている。幕末の志士としての顔ものぞかせるなど「青天を衝け」版のディーン・フジオカ“五代様”はより多面的な描かれ方をしたが、大森さんはインタビューで「もうちょっと書きたかったです」と本音をもらしていて、今後「3度目」があっても驚きはしないだろう。
そんなディーン・フジオカさんを“発見”した「あさが来た」では、のちの朝ドラヒロインが、俳優として記念すべき第一歩を踏み出している。清原果耶さんのことだ。あさたちを支える奉公人・ふゆとしてドラマデビューすると、可愛らしく可憐でありながら、時に大人っぽい表情も見せるなど、早くも俳優としての片りんをのぞかせていた清原さん。視聴者からの要望もあり、ふゆの娘・ナツ役として再登場したことも話題となった。
当時中学2年生で、レギュラーキャスト陣の中では最年少。撮影では悔しくて涙を流すこともあったというが、その後、朝ドラ「なつぞら」(2019年度前期)のヒロイン妹役を経て、「おかえりモネ」(2021年度前期)で朝ドラヒロインを務めることになる清原さんは、「あさが来た」を「芝居の原点」と位置づけている。
清原さん同様に若手として注目を集めたのが、小芝風花さん、吉岡里帆さんといったところ。小芝さんは、あさの長女・千代役に抜てきされると、“母に反抗的な態度を見せる娘”を熱演し、お茶の間をにぎわせた。一方で吉岡さんは、そんな千代の親友の田村宜役で出演。メガネがトレードマークののぶちゃん”として人気を博した。
小芝さん、吉岡さんはともに「あさが来た」が初の朝ドラ。すでに映像界での地位を確立した二人の「2度目」(朝ドラへの帰還)はいつになるのか。楽しみに待ちたいと思う。
俳優の成宮寛貴さんが、12月7日午後0時45分~同2時放送のバラエティー番組「メシドラ ~兼近&真之介のグルメドライブ」(日本テレビ、関東ローカル)に出演する。約9年ぶりのバラエ…
俳優の夏帆さんと竹内涼真さんダブル主演のTBS系ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」(火曜午後10時)。12月9日放送の最終第10話のあらすじと場面写真が公開された。
高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第50回が12月5日に放送された。同回では、ヘブンの複雑な感情を表現したトミー・バス…
天海祐希さん主演の連続ドラマ「緊急取調室」第5シーズン(テレビ朝日系、木曜午後9時)の第7話「赤い殺意」が12月4日に放送され、視聴者から「珍しい心霊回」「ホラー回」といった声が…