MD松尾のヒット解析:「星のカービィ ロボボプラネット」がトップ パワプロも好調

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 ゴールデンウイークは前年をやや上回る好調な売り上げでした。「星のカービィ ロボボプラネット」(3DS、任天堂)を筆頭に3DSタイトルが昨年と同程度の好調な売れ行きを記録したことに加え、今年は「実況パワフルプロ野球2016」(PS4・PS3・Vita、コナミデジタルエンタテインメント)のおかげでPS勢の販売も伸びたのが好業績の要因とみています。

 「星のカービィ ロボボプラネット」は事前の予想とやや異なり、ロングセラータイトルとして存在感を発揮しました。購買層を見てみるとやはりファミリー層に強かったですね。「実況パワフルプロ野球2016」は前作の約1.5倍の売り上げを記録。前々作の販売レベルに復調してくれました。Vita版、PS4版ともに本体の同時購入も多く、素晴らしいヒットになりました。

 ◇今週の動き

 新作の「アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝」(PS4、ソニーインタラクティブエンタテインメント)がダントツでしょう。予約も前作を上回っており、かなりのヒットが期待できそうです。「実況パワフルプロ野球2016」、「ダークソウル3」(フロム・ソフトウェア)もそうですが、最近のPS4タイトルはいずれも評価が高く、現在最も盛り上がっているPS4市場に一役買ってくれていますね。2位以降には「星のカービィ ロボボプラネット」「実況パワフルプロ野球2016」が続きそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(4月25日~5月1日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 星のカービィ ロボボプラネット(3DS)

2位 実況パワフルプロ野球2016(PS4)

3位 実況パワフルプロ野球2016(Vita)

4位 実況パワフルプロ野球2016(PS3)

5位 妖怪三国志(3DS)

6位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3(3DS)

7位 スターオーシャン5(PS3)

8位 ワンピース バーニングブラッド(Vita)

9位 ワンピース バーニングブラッド(PS4)

10位 ダークソウル3(PS4)

 ◇5月2~8日

1位 星のカービィ ロボボプラネット(3DS)

2位 実況パワフルプロ野球2016(Vita)

3位 実況パワフルプロ野球2016(PS4)

4位 実況パワフルプロ野球2016(PS3)

5位 妖怪三国志(3DS)

6位 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3(3DS)

7位 マインクラフト(Vita)

8位 ワンピース バーニングブラッド(Vita)

9位 スプラトゥーン(WiiU)

10位 ワンピース バーニングブラッド(PS4)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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