小新井涼のアニメ考:浪川さんへのむちゃぶりと信頼

「浪川大輔とアニメサポヲタ倶楽部ww」の出演者
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「浪川大輔とアニメサポヲタ倶楽部ww」の出演者

 週に約100本(再放送含む)のアニメを視聴し、アニメを使った町おこしのアドバイザーなども務める“オタレント”の小新井涼さんが、アニメにまつわるさまざまな事柄についてつづります。今回は、小新井さんが出演しているNOTTVのアニメ情報番組「浪川大輔とアニメサポヲタ倶楽部ww」について語ります。

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 「浪川大輔さん、声優界初のキャスター就任!?」と話題になった、NOTTVの総合アニメワイドバラエティー「浪川大輔とアニメサポヲタ倶楽部ww」が、いよいよ16日、最終回を迎えます。

 最後の最後に奇跡が起こった番組フィナーレは直接放送をご覧いただくとして……。ラストですもの!せっかくならば「今だから言えること」とか聞きたいですよね。

 ということで今回は、コメンテーター兼リポーター兼リサーチャーとして番組に深く関わらせていただいた経験を活かして、放送では見えない“内側の視点”から、番組を振り返ってみたいと思います。

 まずは、番組を語る上では欠かすことのできない大黒柱、キャスター浪川大輔さんについて。番組内でも数々のむちゃぶりへの見事なご対応で、“アカペラクリスマスソング”をはじめ奇跡の瞬間をたくさん残してくださいました。

 そんな浪川さんへの信頼は収録の裏側でももちろん健在。制作会議でも「浪川さんならきっとやってくれる!」と、そのむちゃぶりの内容はいい意味でエスカレート……。いや、浪川さんの最新アルバムのタイトルのように「ELEVATION(高める)」していきました。

 なかでも前衛的すぎて個人的に忘れられないのが「アニメジャパン」のロケで「浪川さんに覆面をかぶってもらい、会場で自分のキャラのグッズを買っていただく」という企画案。残念ながら、会場がパニックになってしまうとのことで実現はかないませんでしたが、制作チームと浪川さんとの信頼関係あってのこのむちゃぶり、またいつかどこかで見ることができる日を願わずにはいられません。

 収録や会議だけにとどまらず、ロケなどでも浪川さんの存在には大いに助けていただきました。ゲストインタビューの際、無理にこちらから聞かなくてもアフレコ時のエピソードやネタが次々と出てくるのも、相手が浪川さんだからという信頼関係があってこそ、だったのだと思います。「ガッチャマンクラウズ インサイト」特集の時には、中村健治監督、共演の村瀬歩さん、梅原裕一郎さんから“漢字クイズ”が出題されたのですが、お互いを熟知していないと出てこない提案ですよね。

 こうしてあらゆる側面から番組を支えてくださった、まさしく大黒柱の浪川さん。そんな浪川さんをさらに“サポヲタ”してくださったのが、前田玲奈さん、佐武宇綺さんをはじめとする豪華なゲストMCの皆さんでした。

 そして彼女たちを語る上で忘れちゃならないのが「アニメ予報」の存在。アニメ関連のイベント情報を、なんとキャラボイスで! 演じるご本人が、お伝えしてくれるという、他では絶対にお目にかかれないレアコーナーです。

 軽く振り返ってみるだけでも、潘めぐみさんが「俺物語!!」の大和凛子、徳井青空さんが「ご注文はうさぎですか?」の条河麻耶、伊瀬茉莉也さんが「HUNTER×HUNTER」のキルアと、人気キャラクターの声でイベント情報を読み上げるという、これだけで既にDVDが作れちゃいそうな豪華ラインアップ!

さらにレギュラーMCの前田玲奈さんや佐武宇綺さんは、ギャルや関西人など…アニメキャラ以外でも予報に挑戦してくれるというサービス精神を見せてくださりました。それにかこつけて、最後の方は「BLの宴」や「ノーパンラジオ」などなど、その言葉を2人に言わせたいがための予報もちょいちょい混ざっていたのは内緒の話。そしてなんと、最終回には他のどんなイベントでも、どんな番組でも絶対に見られない浪川さんファン必見の奇跡が起こりました…。そちらもどうぞお見逃しなく!

 そして奇跡と言ったら、こちらも忘れちゃいけないのがコメンテーター陣の豪華な顔ぶれ。まんたんウェブさん、アニメージュさん、アニメディアさん、Newtypeさんと、他では絶対に見られないエンタメ・アニメ誌編集者による奇跡の共演がかなった番組は業界史上初だったのではないでしょうか。

 コメンテーターの皆さんにお聞きしてみたところ、今回アニメ関連の番組を作るのが初めてだった制作チームが、何の先入観もなく「四誌全部が集まったら面白いんじゃない?」と考えたことが結果的にすごくいい方向に作用したのではないかということをおっしゃっていました。変にアニメに詳しかったら逆に無理だろうと思ってしまいそうなことを純粋に実行できたがゆえの、奇跡の共演だったようです。せんえつながら、そんな場所に同じコメンテーターの一人として参加させていただけたのは私にとっても奇跡のひとつでした。

 こうして番組内でも、また番組の裏側でも数々の奇跡を生み出してきた「浪川大輔とアニメサポヲタ倶楽部ww」。思い返すと、最終回というのが信じられないくらいあっという間の濃厚な半年間でした。まずは16日の最終回で一旦のお別れとなってしまいますが、皆様の大きいお声がどこかに届けば!また再び…という“次なる奇跡”も起こるかもしれません。

 ということで、今までの感謝とともに、またいつかの再会を願って、今回は最終回にはお馴染みのこちらのセリフでお別れしたいと思います。

 「ご声援ありがとうございました! 浪川キャスターの次回作にご期待ください!」。

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