人気グループ「嵐」の二宮和也さんが、2017年秋公開予定の映画「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」で主演を務めることが18日、明らかになった。第81回米国アカデミー賞で日本映画史上初となる外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(08年)の滝田洋二郎監督の最新作で、二宮さんが滝田監督とタッグを組むのは今回が初。一度食べた味を完全再現できる“絶対味覚”の持ち主で、依頼人の「人生最後に食べたい料理」を再現して高額の報酬を得る「最期の料理人」こと佐々木充を演じる。
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原作は、1990年代に人気を博した人気料理対決バラエティー「料理の鉄人」の演出家で知られる田中経一さんのデビュー小説。映画の企画を秋元康さんが担当し、脚本は13年公開の映画「永遠の0」の林民夫さんが手掛ける。
激動の1930年代に満州に渡った天皇の料理番・山形直太朗が考案した究極のフルコース「大日本帝国食菜全席」を巡り、2000年代初頭と1930年代の二つの時代が並行して語られるといい、現代パートは、麒麟の舌(絶対味覚)の舌を持ちながらも料理への情熱を失ってしまった主人公が、関係者たちの証言を集めながら消えたレシピの解明に挑むミステリー。過去パートは、太平洋戦争直前、レシピ作成に人生を捧げた、もう一人の麒麟の舌を持つ料理人・直太朗と、彼の信念を支え続けた人々の運命が描かれる。
過去パートには直太朗役で西島秀俊さんが出演し、直太朗の妻・千鶴を宮崎あおいさん、直太朗を満州に招聘(しょうへい)する大日本帝国陸軍大佐(のち少将)を竹野内豊さんが演じ、西畑大吾さんも出演。また現代パートには充の唯一無二の理解者で大衆中華料理店の雇われ店長・柳沢健を綾野剛さんが演じ、笈田ヨシさんも出演する。
二宮さんは「切る音、焼く音、調理の香り。それが本当に心地よくその素晴らしい香りに集まったこのキャスト。本当にうれしく感謝とともに現場に入れそうです。とにかく死に物狂いで頑張ります。よろしくお願いします!」と気合十分で、滝田監督も「世界史に名を刻むレシピ作りに挑む料理人と、それを受け継ぐ男の物語を、食感・人寰(じんかん)・スケール感をたっぷりと味わっていただける映画にしたいと思っています」と意気込んでいる。
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