東映アニメーションが製作する劇場版アニメ「ポッピンQ」(宮原直樹監督、2017年1月公開)のアフレコがこのほど、東京都内で行われ、小湊伊純役の瀬戸麻沙美さんや日岡蒼役の井澤詩織さんら5人のヒロインの声優陣が取材に応じた。陸上部の中学3年生・小湊伊純を演じる瀬戸さんは土佐弁に挑戦しており「そういう役なので苦労とは感じませんでした。収録では方言指導の方も付いて、確認していただきながら、丁寧にできたので、今はホッとしています」とコメント。瀬戸さんは印象的だった土佐弁のせりふについて「名ぜりふみたいなものではなくて、申し訳ないのですが、『使えゆう』というせりふが、まわりから『可愛い!』と言われて、うれしかったですね」と話すと、井澤さんは「方言女子、萌(も)えます!」と目を輝かせた。
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「ポッピンQ」は、東映アニメーションの創立60周年を記念して製作されたオリジナルアニメで、不思議な絆で結びついた少女たちが、“時の谷”に住むダンスが生業(なりわい)の生命体・ポッピン族と出会い、世界の危機を救うという使命を突如帯びることになる……というストーリー。「プリキュア」シリーズのダンス映像などを手がけてきた宮原直樹さんが監督を務め、人気ライトノベル「キノの旅」シリーズ(KADOKAWA)などで知られるイラストレーターの黒星紅白(くろぼし・こうはく)さんがキャラクター原案を手がけている。
ヒロインの少女たちはそれぞれ悩みを抱えている。周囲に同調することを嫌い、孤立気味な蒼を演じる井澤さんは「私と蒼は性格が似ている。学生時代にあんまりいたずらなどができなくて、そういうことをする人に嫉妬したり、憧れていた。気持ちが分かる」と共感している様子。女の子らしさに憧れる大道あさひを演じる小澤亜李さんは「私もあさひと共通点が多いですね。中学生の時に女の子らしさに憧れてスカートを買ってみた。私も自分の気持ちに正直になれなかったり自信がない。そういう意味であさひちゃんと一緒ですね。共感しています」と明かした。
マイペースな友立小夏役の種崎敦美さんは、小夏について「女の子らしくておとなしい子なのかな?という第一印象でした。ところがそう思いきや、メガネがキランと光るシーンもあったりして、資料や台本を通じて、おとなしいっていう感じの子じゃないんだな……と分かっていきました」と語った。
コミュニケーションが苦手な都久井沙紀を演じる黒沢ともよさんは「沙紀の第一印象は眠そうで、体温が低そうだなと(笑い)。あとは、言葉数が少ないというか、考えていることを一言でまとめるのが上手そうな子だなとずっと思っていました。ただ、台本を読んだり、宮原監督とお話をしてみると、沙紀のそういう部分は、一面に過ぎなくて、彼女の大元の部分を理解して演じれば、いろいろなせりふに納得がいくようになると思いました」と語った。
また、瀬戸さんは作品の見どころを「さまざまな魅力がたくさん詰まっていますが、一つ私が挙げさせていただきたいのは“出会い”です。この作品の中で伊純たちが出会ったように、劇場に足を運んでくださった方が作品に出会って、何かを感じる、感想を持っていただくということも出会いだと思っています。なので、第一に皆さんに見ていただきたいです!」と意気込んだ。
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