ゴールデンカムイ:ふう~こいつはヒンナだぜ ウサギ肉、ヒグマなど作中の“狩猟料理”がお披露目

「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」で提供される「ユクオハウ(鹿肉の鍋)」
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「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」で提供される「ユクオハウ(鹿肉の鍋)」

 今年のマンガ大賞を受賞した野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」に登場する料理を再現する料理店「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒 supported by 渋谷百軒店ノ小屋」の特別試食会が22日に行われ、「ウサギのチタタプの汁物」や「ユクオハウ(鹿肉の鍋)」などの“狩猟料理”がお披露目された。マンガの世界観が体験できるメニューの数々を一足先にリポートする。

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 「渋谷道玄坂ゴールデンカムイ軒」は、「マンガに登場するあの料理は本当に美味しいのか?」をコンセプトに、ジビエ料理店「渋谷百軒店ノ小屋」が熊やウサギなどを調達して同作に登場する“狩猟料理”をリアルに再現。店内には野田さんが描き下ろしたキャラクターたちが描かれた黒板も展示するほか、テーブルにはマンガがプリントされたシートや「お品書き」冊子も用意されており、マンガの世界観を体験できる工夫が施されている。

 料理はコースで全7種類4皿。1皿目の「ウサギのチタタ(プ)の汁物」は、マンガの描写を参考にしながら作られた、細かくたたいたウサギ肉のつみれと行者にんにく(プクサ)、しめじなどが入った汁物で、塩味の強い澄んだスープに、ギュッとつまった密度の濃いウサギ肉のつみれの組み合わせが楽しめる。ウサギ肉は癖がなくあっさりとしており、つみれに混ぜられた行者にんにくの香りが食欲をそそる。完成品が運ばれてくるため、原作でおなじみの「チタタプ」と言いながら肉をたたく作業は見られなかったのが心残りだ。

 2皿目は、「子持ち昆布の串揚げ」と「エゾジカの塩焼き」、「松前漬け」、そして作中で主人公たちが戦うヒグマを使った「熊のあぶり焼き」の4品が乗ったプレートが登場。片栗粉をまぶし、シャチの脂肪を使った油で揚げられた「子持ち昆布の串揚げ」はプチプチとした食感が楽しく、衣の香ばしい香りが楽しめる。「エゾジカの塩焼き」は臭みがなく、肉は簡単にかみ切れるほど軟らかい。癖がほとんどないので、“狩猟料理”初心者でも楽しめるだろう。一方、ヒグマを焼いた「熊のあぶり焼き」は、肉が硬くキシキシという歯ごたえ。口の中で何度も咀嚼(そしゃく)する必要があるが、その分、独特の野生肉の味わいがじわじわと堪能できる。カズノコと細切りのスルメイカと昆布をしょうゆで漬けた、ねっとりと粘りがある「松前漬け」はあっさりしたやさしい味わいで、インパクトの強い料理群の中では箸(はし)休めになり、ほっと落ちつける。

 松前漬けで一休みした後は、グツグツと煮こまれた「ユクオハウ(鹿肉の鍋)」が登場する。肉質は硬く、肉の匂いもエゾシカの塩焼きに比べると強めで“上級者向け”というおもむきだ。肉と行者にんにく、ミツバ、空芯菜などで煮こまれたスープは、塩味が強めだがコクがあり後を引き、思わず「(作中で、美味しいときに食事に感謝する意味で用いられる)ヒンナヒンナ」と声に出してしまう。鍋にはお好みで(作中でアシリパが“オソマ”と表現する)「みそ」が添えられているなど、原作ファンが楽しめる工夫も。みそを投入すると慣れ親しんだ味にグッと近くなる印象だ。デザートには軟水とメープルシロップを沸騰させて冷やし“ツララ”のように固めた「カエデの氷柱(ツララ)」が運ばれる。持つとひんやりと冷たく、やさしい甘みが楽しめる。

 「ゴールデンカムイ」は、野田サトルさんが「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中のマンガ。かつて日露戦争で活躍した「不死身の杉元」が、ある目的のために大金を求めて北海道へ足を踏み入れ、アイヌが隠した埋蔵金への手掛かりをつかみ、アイヌの少女アシリパらと共に冒険をするというストーリー。今年の「マンガ大賞」の大賞を受賞している。黄金を求める冒険ストーリーに加え、アイヌの文化や歴史、食事の描写なども話題を集めている。狩猟料理が味わえるのは、9月22日の1日限定で完全予約制。特設サイトで9月4日まで予約を受け付け抽選を行う。

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