10月2日から始まる御園座の歌舞伎公演「錦秋名古屋 顔見世」を前に、名古屋・金山の「日本特殊陶業市民会館」(名古屋市中区)で30日、出演者の名前を書いたまねき看板を掲げる「まねき上げ」が行われた。重要無形文化財保持者(人間国宝)の片岡仁左衛門さんや市川染五郎さんら出演者の家紋と名前が書かれた29枚のまねき看板(タテ160センチ、ヨコ45センチ)が玄関前にお目見えした。
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公演は、2018年春開業予定の御園座に代わり、同会館で行われ、今年で4年目。歌舞伎の三大名作の一つとされる「菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)」などに出演する染五郎さんは「金山は初めて。御園座の再開場まで盛り上げて、その力となるように務めたい。私の務める演目ではたくさん泣いていただき、たくさん笑っていただくことを目指して務めたい」とあいさつ。仁左衛門さんは「4年ぶりに名古屋の顔見世に出演がかないました。みなさまのお力添えでこの興行が大成功のうちに幕を閉められますように、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
まねき上げは名古屋の秋の風物詩になっており、仁左衛門さん、染五郎さん、片岡孝太郎さん、坂東彌十郎さん、中村時蔵さんらが出席。清めの塩をまき、鏡開きを行って大入りを願った。公演は26日まで。