真田丸:難攻不落の“真田丸”は50メートルの巨大セットだった 大型ロケに“潜入”

「真田丸」のロケで使用された真田丸のセット
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「真田丸」のロケで使用された真田丸のセット

 堺雅人さんが主演のNHK大河ドラマ「真田丸」で6日放送された第44回「築城」でついに“真田丸”が登場した。真田丸は、大坂冬の陣で真田幸村(堺さん)が大坂城の最大の弱点となる南側に作った出城。真田丸の撮影は、9月に千葉県内で行われ、幅約50メートルの巨大なセットが作られた。堺さんが「皆さんの努力の結晶。見てくださる方にもスケールの大きさ、臨場感が伝わると思います」と語る真田丸のロケに“潜入”した。

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 ◇高さ6メートルの真田丸 深い堀も

 真田丸は、大坂冬の陣で徳川方に大きな被害をもたらしたと伝わる出城。ドラマのタイトルにもなっているように、真田丸の戦いは、最終章の見どころになっているため、大型のロケが敢行された。真田丸は、実際は幅250メートルほどあったと言われているが、セットは幅約50メートルで、劇中ではCGで合成し、大きく見せているという。セットの高さは、約6メートルで、前方には約4.5メートルの堀がある。城壁には狭間(さま)と呼ばれる窓があり、鉄砲で敵を狙い撃てる。難攻不落のイメージ通り、巨大なセットだ。

 約1カ月半かけて作られたといい、制作統括の屋敷陽太郎チーフプロデューサーは「スケール感のあるものにしたかった。メインとなるロケなので力を入れた」と自信を見せる。セットを制作した担当者は「堀にたまった水をポンプで出すのが大変でした」と苦労を明かし、「壁は黄土色っぽい色を使うことが多いのですが、赤土で作った。挾土(はさど)秀平さんが手がけたオープニングのイメージに近づけたかった」と語る。

 ◇250人のエキストラが参加の“大運動会”に

 撮影には約250人ものエキストラが参加。ドラマの舞台である長野県上田市から参加した人もいた。合戦シーンでは、堺さんが幸村のトレードマークである赤備(あかぞな)えの鎧(よろい)に身を包み、馬に乗りながら、槍(やり)を振り回すシーンなどを撮影。堺さんは「責任の重さを感じている。突破されると困りますから。基本はインドア派なのでスタジオが好きなのですが、こういう大運動会みたいなのもいいですね」と話す。また、上田市から来たエキストラは、徳川方の兵として撮影に参加したことから、「せっかく来てくれたのですが、敵だったので、倒すのが申し訳なかった」と“謝罪”していた。

 「真田丸」は、戦国時代に信州の小さな領主のもとに生まれた真田幸村が、家族とともに知恵と勇気と努力で乱世を生き抜く姿を描いている。三谷幸喜さんが2004年放送の「新選組!」以来、12年ぶりに大河ドラマの脚本を手がけ、長澤まさみさんや大泉洋さんらも出演している。NHK総合で毎週日曜午後8時ほかで放送。

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