映画コメンテーターの有村混さんが、DMM.comの会員制オンラインサロンサービス「DMMラウンジ」に開設しているラウンジ「有村昆のバカデミーシネマラボ」の企画「本音で映画サミット」を開催し、映画パーソナリティーの伊藤さとりさんら映画のプロたちとヒット作や話題作を批評。女優のエミリア・クラークさんが主演する映画「世界一キライなあなたに」(シーア・シェアイック監督)では、衝撃的なラストについて賛否が分かれ、有村さんは「正直、このオチはないなと思いました」と語った。
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同作はバイク事故で車椅子生活を余儀なくされ、生きる希望を失った元青年実業家ウィル・トレイナー(サム・クラフリンさん)と、ウィルの介護兼話し相手をする仕事に就いたルー(クラークさん)の物語で、衝撃のラストが話題。有村さんは「話自体はいいなと思ったけど、ラストに関しては正直、このオチはないなと思いました」と不満を吐露。伊藤さんは「素直にリアルファンタジーだと思う。女の恋愛のリアルな部分が描かれている。現実的な女の子にピッタリだと思う。ダメって言う人もいるけど私はエンドも好き」と大絶賛した。
「本音で映画サミット」には、ほかに年間200本の映画を見るお笑いコンビ「飛石連休」の藤井ペイジさん、映画「ライブテープ」やドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」などの松江哲明監督、 映画ライターのよしひろまさみちさんも参加。「シン・ゴジラ」「君の名は。」「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」「世界一キライなあなたに」「白い帽子の女」をテーマに歯に衣着せぬ本音トークを展開した。
伊藤さんは「すべてを手にした男、地位も名声も女性も手に入れた彼が事故で下半身不随になったことで、田舎の女の子と出会って、本来出会わないし、恋に落ちることのないはずだけど、この状態だから、お互いの必要性に気づくことが異様にリアル」と大絶賛。よしひろさんは「ベタベタのラブロマンスに見せかけて、二段構えで全然違うオチを持ってきた。全米でヒットするウェットなタイプの映画だと思った」と評価した。
一方、藤井さんは「ドジっ子でポジティブな女の子が、心を閉ざしたイケメンの(心の)ドアをガンガンたたいて壊していくっていうのはきらいじゃない」としながら、「あのラストは全然納得いってない」と不満。有村さんも、体が不自由になった富豪と介護人になった貧困層の移民の若者の交流を描いた仏映画「最強のふたり」を引き合いに、「その恋愛版をやりたいんだなと思った。ガンガンって扉を開けて、いいじゃん俺たち友達なんだからさっていうのが『最強のふたり』はすごく良かった。そこに恋愛要素を加えて、話自体はいいなと思ったけど、ラストに関しては、正直、このオチはないなと思いました」と語っていた。「本音で映画サミット」の完全版は「有村昆のバカデミーシネマラボ」で公開している。有料で会員登録が必要。
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