MD松尾のヒット解析:FF15、PS4歴代最高の販売 シリーズ完結の「龍が如く6」に期待

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 期待の大作「ファイナルファンタジー(FF)15」(PS4・XboxOne、スクウェア・エニックス)のPS4版が貫禄のダントツ。既にPS4タイトルの歴代トップで、ローンチタイトルを除けば、これまでで一番ハードの販売もけん引しています。今のところRPGファン中心の販売ですが、アクション要素の高いゲーム性なだけに、PS4のメインユーザーでもあるアクションゲーマーの心をつかめばさらに伸びてくれるのでは。

 2位に入った「スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS」(3DS、任天堂)も順調。今年はビッグタイトルが目白押しですが、他の大作と重複しないゲーム性は好材料です。バカリズムさんらを起用したテレビCMも好評で、息の長い販売が期待できそう。

 ◇今週の動き

 人気シリーズの最新作「龍が如く6」(PS4、セガゲームス)のトップは間違いないでしょう。シリーズ最終章ということで、今までのファンは必携のタイトルです。今回からPS4独占リリースとなり、グラフィックも強化されています。ビートたけしさんや小栗旬さんら人気芸能人をキャスティングしており、ゲーム中でもそっくりに再現。ライトユーザーも興味を持ってくれるのでは。2位以下には「人喰いの大鷲トリコ」(PS4、SIE)、「FF15」あたりが続くでしょう。また、テレビCMも投入されている「Miitopia」(3DS、任天堂)も気になっています。

◇ランキングは次の通り(11月28日~12月4日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ファイナルファンタジー15(PS4)
2位 スーパーマリオメーカー for ニンテンドー3DS(3DS)
3位 ポケットモンスター サン(3DS)
4位 ポケットモンスター ムーン(3DS)
5位 ウォッチドッグス2(PS4)
6位 SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス(Vita)
7位 SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス(PS4)
8位 戦国無双~真田丸~(PS4)
9位 デジモンユニバース アプリモンスターズ(3DS)
10位 オール仮面ライダー ライダーレボリューション(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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