米俳優ベン・アフレックさん主演の映画「ザ・コンサルタント」(ギャビン・オコナー監督)が、21日から公開される。「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)ではイマイチの評判だったアフレックさん。今回は、そのバットマンで培った肉体と運動能力を進化させ、面目躍如のアクションを披露している。
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田舎町の会計士クリスチャン・ウルフ(アフレックさん)の元に、ある日、大企業の財務調査依頼が舞い込む。数字に関して並み外れた能力を持つウルフは、膨大な量の帳簿からたちまち不正を見抜くが、依頼は一方的に打ち切られ、その日を境に何者かに命を狙われ始める。実はウルフには、裏社会の会計コンサルタントという、もう一つの顔があった。米国政府がウルフの正体暴きに躍起になる中、ウルフは大企業の背後にいるマフィアとの闘いに身を投じていく……というストーリー。
ウルフの戦闘能力には驚かされる。一見もっさりしているが、射撃の腕は抜群で、敵を前にするや、打つ、殴る、たたきつけるなど、全身を使った瞬発的な動きは芸術的ともいえる。アフレックさんは、インドネシアの伝統武術「プンチャック・シラット」を数カ月かけてマスターしたといい、その大胆かつ流れるような動きは感動的ですらある。その一方で、ウルフの過去は複雑ながら実に考え抜かれており、その上、伏線も張り巡らされ、かなり頭を使う。いうなれば“深いアクション映画”。それだけに、すべてが収まるところに収まったときには、「なるほど!」と膝を打った。21日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/フリーライター)
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