注目映画紹介:「サバイバルファミリー」小日向文世・深津絵里夫妻とその家族に学ぶサバイバル術

映画「サバイバルファミリー」のメインビジュアル (C)2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ
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映画「サバイバルファミリー」のメインビジュアル (C)2017フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ

 俳優の小日向文世さん主演の映画「サバイバルファミリー」(矢口史靖監督)が、11日から公開される。突然、電気が消滅しサバイバル生活を余儀なくされた家族の物語で、小日向さんの妻を深津絵里さんが演じている。サバイバル生活に役立つ豆知識が得られることもさることながら、サバイバルする中で徐々に見えてくる父、母、長男、長女それぞれの素顔が興味深い。

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 東京で暮らす鈴木一家。ある朝起きたら電気が消滅。電化製品ばかりかガスも水道も電車も、ライフラインがすべて止まってしまった。いっこうに復旧する気配はなく、情報すら流れてこない。やむを得ず父・義之(小日向さん)は東京から脱出することを決意。妻・光恵(深津さん)、長男・賢司(泉澤祐希さん)、長女・結衣(葵わかなさん)を連れ、調達した自転車で東京をあとにするが……というストーリー。ほかに時任三郎さん、藤原紀香さん、渡辺えりさん、柄本明さん、大地康雄さんらが出演している。

 東京脱出の際、「大丈夫だ。俺についてくれば何とかなる!」とぶち上げた義之のなんと威勢のよいことよ。一家の大黒柱たる者こうでなくちゃと思わせるものの、それが徐々に崩れ、逆に、ぼーっとしているようで実は……という長男や、日ごろののんきさがたくましさに見えてくる妻など、それぞれの役割に変化が表れていく過程が面白い。豚を追いかけたり、いかだ下りをしたりと手に汗握る(?)場面もあり、ほかにも、わが身に置き換えてしまうようなシチュエーションにしばしば遭遇、その都度考えさせられたが、衝撃を受けたのは水族館のシーン。詳細はここでは省くが、確かに“ありかも”と思いつつ、でも自分なら?と考えずにいられなかった。11日からTOHOシネマズ日本橋(東京都中央区)ほかで公開。(りんたいこ/フリーライター)

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