沖縄県で開催された「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」内で22日、吉本興業とユーザー投稿型サービスがタッグを組み原作を生み出す才能を発掘、育成する企画「原作開発プロジェクト」の会見が開かれ、ノンフィクション部門と小説部門のグランプリ作品が発表された。
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会見には司会のお笑いコンビ「NON STYLE」と、「NON STYLE」の石田明さんとともにノンフィクション部門の審査員を務めた「ダイノジ」の大谷ノブ彦さんが登場した。2016年11月から作品募集を始めたSTORY.JPのノンフィクション部門は756作の応募があり、安本篤人さんの「マクドナルドで役立たずだった僕が、仏像彫刻家として生きて行くまでの話」がグランプリに輝いた。安本さんは「めちゃびっくりしています。うれしいです。妻に言われて書き始めたので、賞金は妻が7で私が3と言われています」と受賞の喜びを語った。ちなみに安本さんの作品は審査員の石田さん、大谷さん共に1位に選んだ作品だった。
「Kindle ダイレクト・パブリッシング」が募集した小説部門は、450作の応募の中から1作に絞り切れず、小野寺秀樹さんの「桜七2(上)」と大石ロミーさんの「エスカレーターボーイ」の2作が選出された。小野寺さんは「国語は苦手だったし、書き方も学んでいないので私でいいのかと思いました」と謙遜(けんそん)。審査員からは「映像が見たい。豪快な切り口、ヒーロー、敵、女性と分かりやすいがしっかりと書けていた」と評価された。大石さんは「取れるかなあ~と思っていました。それが実感となりうれしいです。賞金はスネ毛の脱毛に」とユーモアたっぷりにコメント。審査員からは「男なら誰でも妄想してしまう冒頭のつかみがユニーク」という評価だった。
また、「MediBang!(メディバン)」がマンガ部門の作品を募集することも発表された。マンガやイラストを投稿できるMediBang!のサイト上に無料で公開されている作品からグランプリを選ぶもので、応募期間は7月13日まで。応募資格は英語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語、フランス語、ベトナム語の作品となり、日本語作品は審査対象外。日本人の枠の中から飛び出す発想を期待した募集となる。