俳優のディーン・フジオカさん主演映画「結婚」(西谷真一監督)が24日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。直木賞作家・井上荒野さんの同名小説が原作。完璧なビジュアルや香り立つ色気で女性たちをとりこにする結婚詐欺師をフジオカさんが“イメージぴったり”に好演。彼にだまされた女性たちとの騒動を描く。
ウナギノボリ
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被害者の1人だったるり子(柊子さん)を相棒に、結婚詐欺を働く古海(うるみ)健児(フジオカさん)。市役所勤めの女性やキャリア志向の元編集者らを、相手に合わせて設定を変え、次々にだましていく一方で、古海自身は妻と幸せな結婚生活を送っていた。ある日、被害者の1人が探偵に古海探しを依頼したことで、だまされた女性たちがつながり、古海を追い詰めていく……というストーリー。古海にだまされる女性役を中村映里子さん、松本若菜さん、安藤玉恵さんらが演じ、古海の妻・初音役で貫地谷しほりさん、謎の女・泰江役で萬田久子さんが出演している。
端正な容姿に気の利いた会話、ミステリアスな瞳に寂しげな横顔で女たちの心を奪っていく古海という役は、これまでの役柄とは異なるが、フジオカさんのはまり役と言えるほどマッチしている。優雅なダンスや華麗にピアノを弾く姿など、色気と艶っぽさがあふれ出て、男性から見てもドキドキしてしまう。古海の抱える闇や、女性たちの苦悩など大人なドラマもきっちりと描かれ、ちょっとしたミステリー感もあって、最後まで飽きさせない。(遠藤政樹/フリーライター)
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