テレビドラマ化もされた田島隆さん原作、東風孝広さん作画のマンガ「がんぼ」シリーズ第3作「がんぼ ナニワ悪道編」が、22日発売の「イブニング」(講談社)18号で最終回を迎えた。また、同シリーズも16年の歴史に幕を下ろした。
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同シリーズは「極悪がんぼ」というタイトルで2001年に連載がスタート。裏世界で名をはせるという野心を燃やす青年・神崎守が事件屋となり、裸一貫でのし上がっていく姿が描かれた。「極悪がんぼ」では広島を舞台に辛酸をなめながらも成長し、「激昂(ブチギレ)がんぼ」で大阪に進出、「がんぼ ナニワ悪道編」は、ヤクザを動かすフィクサーとして暗躍していた。同作者の行政書士事務所を舞台にしたマンガ「カバチタレ」のキャラクターも登場した。
「極悪がんぼ」は14年に、神崎の設定を女性に変更し、尾野真千子さん主演でテレビドラマ化もされた。
振り返ればこの16年、表の世界で法を駆使する「カバチタレ」と、裏の世界で法を駆使する「がんぼ」と、真逆の世界をひたすら描いてきました。法律に縁がないであろう普通の読者さんからは「カバチタレ」にご声援をいただき、弁護士や裁判官、脚本家や小説家といった、いわば玄人さんたちからは「がんぼ」に熱い声援をいただきました。
ですが、作者にとってはどちらも我が子のようなもの。分け隔てなく愛情を注いできました。ここまで「がんぼ」という世界を描き大きく育てることができたのも、ひとえに編集部と読者の皆様のおかげです。――16年間、本当にありがとうございました。
「がんぼ」シリーズは「イブニング」創刊の「極悪がんぼ」第1話100ページから始まり、「カバチ」と共にずっと息継ぎなしで16年間やってきました。このたび最終回を迎え、やっと息継ぎできる、ひと息つけるという思いもありますが、この最後の原稿を描き終えたときは少しさみしくなりました。もう神崎を描くことは無くなるんだ……友達を失うような気持ちになりました。またいつか会えたらいいなあ~。……みなさん本当にありがとうございました。
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