クリストファー・ノーラン監督:“リアルすぎる”新作映画「ダンケルク」で「意外と安い」撮影手法も…

映画「ダンケルク」ジャパンプレミアに出席したクリストファー・ノーラン監督
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映画「ダンケルク」ジャパンプレミアに出席したクリストファー・ノーラン監督

 「ダークナイト」「インセプション」で知られるクリストファー・ノーラン監督が、最新映画「ダンケルク」(9月9日公開)のプロモーションのため、7年ぶり4回目の来日を果たし23日、東京都内で行われたジャパンプレミアに出席。「ALWAYS」シリーズや「永遠の0」でメガホンを取った山崎貴監督と対面し、撮影テクニックやこだわり、予算など、映画監督ならではの質問に答えた。

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 山崎監督は、ノーラン監督の作品について「すごい臨場感で、実際にその場所に行ったような気がする。終わってから映画だったと思い出すくらい、本当に緊張の時間を与えてくれる。今回も、戦場に行ってきたと感じました。映画というよりは体験だった」と大絶賛。当時の戦場にあった本物の飛行機や船が使われており「一番感じたのは、やっぱ本物すげえ! ということ。僕は予算の都合などでCGに頼りがちなんですが。出てくるものが本物なので、タイムトラベル感が半端なく強くて、本当に爆発しているし、本当に沈んでる。ひきょうだなと思う」と語った。

 ノーラン監督も「アメリカのハリウッドスタジオ並みの予算がなければ、CGを使わずにリアルには作れない」としながら、「お金をかけて立派なセットを作っても、カメラに収めきれなかったからCGで処理する、ということは避けたい」と話し、「経験豊かなスタッフと、割と古いテクニックを使っています。書き割り(風景などを描いた大道具のパネル)を現場の背景に置いて、大勢の人がいるように見せたり。これは意外と安い」と告白。山崎監督は「そこまでやってるんですね」と驚き、「ちょっと勇気をもらえる。あまりにもレベルが違いすぎるけれど、書き割りもありだな」と笑顔を見せていた。

 「ダンケルク」は、実話を基にした戦争映画で、第二次世界大戦中、フランス北端の海の町・ダンケルクに取り残された英仏軍40万人の史上最大の救出作戦を描く。フィオン・ホワイトヘッドさん、ハリー・スタイルズさん、ケネス・ブラナーさん、キリアン・マーフィさん、マーク・ライランスさん、トム・ハーディさんも出演している。ジャパンプレミアには、ゲストとして藤岡弘、さん、羽野晶紀さん、アンミカさん、ダンテ・カーヴァーさん、厚切りジェイソンさんらも出席した。

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