玉木宏:松本清張原作SPドラマ「鬼畜」主演 常盤貴子vs木村多江の修羅場に「おろおろ」

24日放送のスペシャルドラマ「鬼畜」に出演する(左から)木村多江さん、玉木宏さん、常盤貴子さん=テレビ朝日提供
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24日放送のスペシャルドラマ「鬼畜」に出演する(左から)木村多江さん、玉木宏さん、常盤貴子さん=テレビ朝日提供

 俳優の玉木宏さんが松本清張さんの短編小説が原作のスペシャルドラマ「鬼畜」(テレビ朝日系、24日放送)に主演することが3日、分かった。玉木さんは葛藤しながら道を踏み外してしまう主人公・竹中宗吉を演じ、宗吉の妻・梅子役で常盤貴子さん、宗吉の愛人・山田菊代役で木村多江さんも出演する。

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 玉木さんにとって2011年放送の「砂の器」に続く、松本清張原作スペシャルドラマで、「松本清張さんの作品は登場人物がなぜ過ちを犯してしまったのか、その過程を描いたものが多く、だからこそ人間ドラマとして魅力的なのだと思っています」とコメント。また劇中では常盤さんと木村さんの修羅場シーンもあり、「おろおろするというか、なすすべがないという立ち位置でしたね」と明かしている。

 「鬼畜」は、松本清張さんが実話を基に1957年に執筆。善良な人間の心に悪魔が生まれる瞬間と親子の絆を描き、78年には緒形拳さん主演で映画化。2002年にはビートたけしさん主演でドラマ化された。小さな印刷会社を営む宗吉は、妻の梅子と共に真面目に働いてきたが、そのうち愛人の菊代を囲うようになり、宗吉と菊代の間には3人の子供が生まれる。やがて宗吉が事業につまずき仕送りが滞ると、菊代は宗吉の家に子供たちを連れていき、自らは失踪。それをきっかけに、宗吉の運命は崩れていく……という展開。

 玉木さんは宗吉を「基本的には物静かで真面目。不器用で気の優しい人であることは間違いないですね。彼にとって子供3人も梅子も菊代も皆、大事。愛情があるからこそ、それがちゅうちょに変わって、そのちゅうちょが歯車をおかしくした一つの要因となったと思う」と分析。「もんもんと迷っていることが多く、結論づけない“余白”を残す芝居を心がけました。それが見る方に何かを投げかける、松本清張作品の醍醐味(だいごみ)だと考えました」と振り返っている。

 ドラマについては「この作品でも、ある日突然、修羅場を迎えた宗吉が一人の男として夫として父としてどう転がっていくのか、ちょっとした選択を誤っただけで壊れていく怖さが描かれていきます。また、宗吉だけでなく梅子や菊代、三者三様の角度からストーリーを感じていただくことができる作品だと思います」と語っている。

 ドラマには柳葉敏郎さん、余貴美子さん、橋爪功さんらも出演。24日午後9時に放送され、11年のドラマ「砂の器」も22、23日に2夜連続で再放送を予定している。

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