亀梨和也:初の復讐劇 役作りは「できるだけ準備。でもライブ感も大切に」

亀梨和也さん主演ドラマ「FINAL CUT」でヒロインを演じる栗山千明さん=関西テレビ提供
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亀梨和也さん主演ドラマ「FINAL CUT」でヒロインを演じる栗山千明さん=関西テレビ提供

 人気グループ「KAT-TUN」の亀梨和也さんが主演を務める連続ドラマ「FINAL CUT(ファイナルカット)」(関西テレビ・フジテレビ系)が9日スタートする。ある女児殺害事件で、犯人扱いされた自分の母親が自殺に追い込まれた過去を持つ主人公・中村慶介(亀梨さん)の復讐(ふくしゅう)を描く物語で、このほど東京都内で取材に応じた亀梨さんに、ドラマに対する思いや役作りなどについて話を聞いた。

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 亀梨さんがフジテレビ系の連続ドラマで主演を務めるのは、2006年に放送された「サプリ」以来、約12年ぶり。今作で脚本を務める金子ありささんについて、亀梨さんは、「『サプリ』以来なんです。(今回も)金子さんだったのでご縁を感じます。(旧知の仲なので)ある種、身を委ねていきたいかな」と語る。

 ドラマは、母を奪った罪深き者たちへの復讐と“許されざる恋”を描く。慶介の母の恭子が経営する保育園の園児が何者かに殺害される事件が発生。警察の捜査が進む中、百々瀬塁が司会を務めるワイドショー番組「ザ・プレミアワイド」は、恭子を犯人扱いした報道をする。やがて、追い詰められた恭子は自ら命を絶ってしまう。それから12年の時を経て、慶介は、百々瀬を含む番組関係者、さらに、事件の真相の鍵を握る美人姉妹たちに復讐を果たすため動き始める。だが美人姉妹の一人を愛してしまい……という内容だ。

 恭子を裕木奈江さん、百々瀬を藤木直人さん、12年前の事件を取り扱った番組スタッフを杉本哲太さん、水野美紀さん、林遣都さん、お笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうさんが演じる。また、事件の真相の鍵を握る美人姉妹役で栗山千明さんと橋本環奈さん、慶介の幼なじみ役で「Hey! Say! JUMP」の高木雄也さん、警視庁新宿中央署の副署長役で佐々木蔵之介さんも出演する。

 今回、復讐劇に初挑戦する亀梨さんは、今作について「作品でいうと、すごく難しいなと感じました。台本を読んだ瞬間に、これはこうだよねという落としどころのチョイスがたくさんできる作品」と分析し、「今の世の中は、何をキャッチするかのレパートリーが多く、善と悪に対するジャッジが難しくなっている。悪気がなくても悪を生み出して被害者になったり、加害者になったりするケースがあり、すごく身近にある“怖さ”をテーマにしていると思います」と話す。

 今回亀梨さんは、亡き母のため、復讐に人生をささげる慶介を演じる。慶介は、自らの素性を隠して“ターゲット”に近づき、公開されるとその人の人生が終わる致命的な映像“ファイナルカット”を突きつけていく……。

 慶介の役づくりについて、亀梨さんは「テンションや声の出し方など、薄いベースは自分の中で作っているのですが、共演の方々の声を聞きながら、空気感で演じ分けようかと思っています。僕は小心者だから、できるだけ準備していきたいかな。でも、ライブ感も大切にしたいんです。それが、吉と出るか、凶と出るか(笑い)」と明かす。

 今作では、同じ所属事務所の後輩である高木さんと共演。亀梨さんは「僕自身、年齢を重ねていく中で、立場的に後輩にいろいろできたらいいなと思っています」と話し、「山P(山下智久さん)とやる中でも、ジャニーズJr.をバックにつけてやろうよとか、ソロコンサートでもジュニアの子を付けたり(提案をした)。心としては、今回も(後輩に)良いパスができるかなという思いがあります」と後輩思いの一面を見せていた。

 「FINAL CUT」は、9日から毎週火曜午後9時放送。初回は15分拡大。

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