金曜ロードSHOW!:高畑勲監督追悼 「火垂るの墓」を本編ノーカットで 

劇場版アニメ「火垂るの墓」のワンシーン (C)野坂昭如/新潮社,1988
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劇場版アニメ「火垂るの墓」のワンシーン (C)野坂昭如/新潮社,1988

 13日の「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系、午後9時)は予定変更。5日に死去した高畑勲監督を追悼し、代表作で1988年公開の劇場版アニメ「火垂るの墓」を本編ノーカットで放送する。

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 原作は、神戸大空襲を体験した故・野坂昭如さんの同名小説。父が出征中に空襲で母を亡くした14歳の少年・清太が、4歳の妹節子と共に生きようとした姿をリアルに描き出し、戦争の愚かさと哀しさを訴える「いのちの物語」だ。

 昭和20年9月21日夜、神戸三宮駅構内で清太(辰巳努さん)は息を引き取る。所持品はドロップの缶だけ。遺体を片付けていた駅員がその缶を放り投げると、中から小さな遺骨がこぼれ落ち、草むらに季節外れの蛍が舞い上がる。

 3カ月前の6月9日、神戸は大空襲に見舞われ、清太は心臓の悪い母(志乃原良子さん)を先に避難させ、幼い妹節子(白石綾乃さん)を連れて後を追う。遅れて避難所の学校に着いた清太だったが。そこには、変わり果てた母の姿が。母はそのまま息を引き取り、清太は節子と共に西宮にある親戚の家へ移るが、叔母(山口朱美さん)は次第に清太たちに厳しい言葉を投げつけるようになる。

 毎日小言を言われ、ご飯も満足に食べさせてもらえない生活に耐え切れなくなった清太は、家出を決意。節子と2人で池のほとりの横穴で暮らすことにするが……というストーリー。

 次週20日は、テレビアニメ「名探偵コナン」(同局系)の劇場版21作目「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」(静野孔文監督、17年公開)をテレビ初放送する。

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