注目映画紹介:「劇場版 ひらがな男子 ~序」ひらがなの擬人化キャラが仲間探しの旅へ 梶裕貴、杉田智和ら出演

劇場版アニメ「劇場版 ひらがな男子~序 」の一場面=日本テレビ提供
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劇場版アニメ「劇場版 ひらがな男子~序 」の一場面=日本テレビ提供

 劇場版アニメ「劇場版 ひらがな男子 ~序」(水島精二監督)が11日からTOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)ほかで公開される。「ひらがな男子」は、バラエティー番組「アイキャラ」(日本テレビ)から生まれた擬人化キャラクター。番組のMCを務めるお笑いタレントのバカリズムさんが原案を手がけた。文字が失われてしまった時代を舞台に、「ひらがな男子」たちの仲間探しの旅を描く。

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 世の中からすべての文字が消え去り、人々は文字を使えない不自由な生活を強いられていた。ある日、ひらがなの「あ」は相棒・あんこと立ち上がり、仲間を探す旅へ出発。あちこちの町や村を渡り歩きながら、仲間を増やしていくが、一行の前に黒い影が立ちはだかる……というストーリー。声優として梶裕貴さん、杉田智和さん、鈴木達央さん、緒方恵美さん、下野紘さんらが出演。脚本をバカリズムさんが担当し、オオカミの姿をした異色のロックバンド「MAN WITH A MISSION」が主題歌「DON’T LOSE YOURSELF」を手掛けた。

 擬人化という手法は昔からあり、最近ではアニメにおける一つのジャンルとして定着している。それでも、ひらがなの擬人化には驚かされた。しかも、「あ」であれば相棒は「あんこ」で、好きな食べ物は「あんパン」といったように、文字にとことんこだわり、擬人化した文字を先頭にしたキャラクター設定が楽しい。全登場人物の設定を確認したくなるほどだ。バカリズムさんならではのエッジの利いたストーリーは、コミカルでテンポよく進んでいく。思わずほろりとさせられる展開もあり、何度も見たくなった。(遠藤政樹/フリーライター)

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