アニメ「進撃の巨人」の主人公エレン・イェーガー役などで知られる声優の梶裕貴さんが17日、東京都内で自身の著書「いつかすべてが君の力になる」(河出書房新社)の発売記念イベントに登場した。著書は10日に発売され全国で300店以上で完売、11日には重版が決定。15日に3刷も決まり、梶さんは「書いた以上は多くの方に触れていただきたいと思うので、とてもうれしいです。触れた上でそれをいいものとして吸収、咀嚼(そしゃく)していただけていたら何よりです」と喜びを語った。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
「いつかすべてが君の力になる」は同社のYAシリーズ「14歳の世渡り術」の新作。梶さんは、下積み時代の苦悩から「声優」という仕事への思いまでを語っている。撮り下ろしグラビアや、恩師ともいえる三間雅文音響監督のスペシャルインタビューなども収録。四六判、188ページ。価格は1404円。
イベント前に取材に応じた梶さんは「14歳に向けた本のシリーズということで、僕も声優になりたいと思ったのが14歳。今の自分だからこそ、その子たちに伝えられるものがあるんじゃないかという思いがあった。一番は、中高生を中心に夢を追いかけて頑張っている子たちとか、夢を探している子たちに何か届いたらいいなと思っています」と思いを語った。
執筆については、「初めての作業だったので、最後まで書き切ることの難しさを感じた。自分の名前で形にさせてもらうということで、僕自身も妥協はしたくないし、かなり時間をかけて納得のいくものに仕上げるのはとても大変でしたが、実際形になって、表紙の付いた本としてもらった時は、うれしかった。発売して全国各地で多くの方に手に取っていただけているというのを耳にして、すごくうれしいです」と話した。また「本にも書いていますが、諦めないことだったり、苦しくても最後までやり切ると、何かしら達成感や何か伝えられるものがあるのかなと再確認できた」と手応えを語った。
続けて、梶さん自身が現在“支えられているもの”は「やっぱり応援してくださっている皆さん」といい、「僕は何かを表現する上で何かを届けたいと思っている。それを受け取ってくださるからこそ、楽しいし、うれしい。『梶の声とか芝居があってよかった』と言っていただけるように……誰かの役に立ちたいという思いがある」と声優への思いを語った。
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