フジテレビ:史上初の“アドフュージョンドラマ”制作 本編の中にCMを融合

ドラマ「名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~」のワンシーン=フジテレビ提供
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ドラマ「名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~」のワンシーン=フジテレビ提供

 “ドラマ本編の中にCMを融合させる”という新しい手法を取り入れたドラマ「名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~」(フジテレビ、関東ローカル)が20日深夜に放送されることが5日、分かった。主人公の探偵・萩原礼一役が殺人事件の被害者になってしまうが、故人(コジン)となって事件解決に向かって立ち上がる……という物語で、ミュージシャンで俳優の金子ノブアキさんが萩原を演じる。

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 アドフュージョンとは、広告と融合することでメインコンテンツの魅力をさらに向上させる新しい広告の手法といい、同ドラマは、アドフュージョンの考え方を取り入れた史上初の“アドフュージョンドラマ”として、フジテレビが電通と企画、制作した作品。ドラマ本編の中に“広告=CM部分”を組み込んでしまうという、画期的な演出でストーリーを作成。CMチャンスという既存の考えを覆すだけでなく、CMもドラマの一部として楽しめるため、メインコンテンツであるドラマ本編がより魅力的な内容になるという。CM中もドラマのストーリーは展開し続ける。

 ドラマは、荒天のため周囲から隔離された山奥のペンションが舞台。私立探偵の萩原は山奥のペンションを訪れる。いかにも怪しいペンションに、いかにも怪しい宿泊客たち。その中に、萩原の好みの美女がいた。そして萩原は思う。「この状況で殺人事件が起きれば、立場的に私がこの場を仕切って、華麗に事件を解決するパターンではないか。起きろ、殺人事件、起きろ!」と。そして、萩原の思惑通り殺人事件は起きた。しかし、被害者は萩原本人だった。背後から探偵を刺して逃げていく犯人。萩原は残念ながら犯人の顔を見ることができず、無念の中、息を引き取る。しかし、そんな萩原の無念が奇跡を起こす。萩原は亡霊となって消えることなく現世にとどまることができたのだ。亡霊探偵となった萩原が事件解決に向かって立ち上がる……という内容。

 萩原が一目ぼれする美人フードコーディネーター・間宮紗良役を佐津川愛美さん、萩原がタッグを組むことになるキーパーソン・神山結子役を北香那さんが務めるほか、落合モトキさん、角田貴志さん、峯村リエさん、升毅さんも出演。滝藤賢一さんがストーリーテラーとして登場する。ドラマは20日深夜0時半から放送。

 以下出演者、スタッフのコメント

 ◇金子ノブアキさん(萩原礼一役)

 今までにない形のドラマで、“面白いこと考えたな”と思いました。参加できて、自分自身の経験としても面白いなと思いましたね。相手から見えない幽霊の役というのもユニークでしたし、ふざけた部分があったり、真面目なトーンになったり“全部のせ”という感じで、今まで演じたことのない役でした。腰を据えた作品というよりも実験的な部分も多い作品だと思ったので、そういう空気感もちゃんと伝わればいいなと思いました。CMとドラマ本編を一緒に撮るというのも初めてで、いろいろと面白い経験でした。

 ◇滝藤賢一さん(ストーリーテラー役)

 なんて画期的な手法なんだ! 何で今まで誰もやらなかったんだろう? コマーシャルをドラマの中に取り入れ、しかもそのコマーシャルがドラマの謎を解く重要な鍵になっているなんて……。よりコマーシャルの印象を視聴者の皆様の脳裏に焼き付けることになるのではないか……。何かとんでもない、革新的なことが起こりそうで怖いです(笑い)。

 ◇野崎理さん(フジテレビ編成部、企画)

 元「めちゃイケ(めちゃ×2イケてるッ!)」プロデューサーで現・営業マンの明松(功)先輩に「こんな番組できたら面白くない?」と相談をもらったのが昨年の秋、それから社内調整や脚本制作など長い準備期間をへて、ようやく視聴者の皆さんに見てもらえる段階に到達し、大変感慨深いです。昨今の状況で、営業と編成の双方から活発的にアイデアを出し合いながら、新たな試みとしてこの番組が生まれたことも意味があると思います。主人公の探偵が“幽霊”という奇想天外なストーリーはもちろん、本編の世界観そのままにCM部分に突入し、さらにそのCM部分が結末に大きく関わってくるという番組システム全体にもご注目いただきたいです。この番組が、テレビの可能性を変えるきっかけとなり、見てくださった視聴者の方々が「フジテレビが深夜に面白いことをやっているな」と思ってもらえたら本望です。

 ◇明松功さん(フジテレビ営業局、構想・トータルデザイン)

 「CMで何か新しいことできないかな」と電通の中尾孝年さん、伊藤三朗さんとミニ会議を始めたのが今からちょうど1年前。“ドラマ本編にCMを有機的に組み込む”という前例のない試みだけに、準備段階が大変でした。各所に「例えば」という便利な言葉を多用しながら我々の熱意だけは伝えさせていただく日々が続きました。そんな紆余(うよ)曲折があったので、今回ご賛同いただけたスポンサー、出演者、制作スタッフの皆様には心より感謝しております。第2弾、第3弾とシリーズ化できたらうれしいです。

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