俳優の高杉真宙(まひろ)さんが24日、愛知県常滑市の映画館で行われた主演映画「世界でいちばん長い写真」(草野翔吾監督)の舞台あいさつに登場した。同作は高杉さん演じる高校生を主人公にした青春物語で、昨年夏に同市のある知多半島でオールロケを行い、23日に初日を迎えた。“凱旋(がいせん)”した高杉さんは「卒業生としてここに来ている気持ち。自分が過ごしてきた(撮影期間の)2週間の青春が詰まっているので、見ていただけてうれしいです」と話した。
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映画は、知多半島にある高校の生徒数百人によって撮影された長いパノラマ写真の実話をモチーフにした、作家・誉田(ほんだ)哲也さんの青春小説(光文社文庫)が原作。引っ込み思案の高校生、内藤宏伸(高杉さん)が、いとこの温子(武田梨奈さん)が店長をしているリサイクルショップで360度、長い写真が撮れるよう改造された世にも珍しいパノラマカメラを見つけたことをきっかけに、撮影したい景色を探して街を自転車で駆け巡る……という物語。
この日は、同作に出演した武田さん、男性10人組ユニット「BOYS AND MEN」の水野勝さん、黒崎レイナさん、草野監督も登場。主人公の宏伸がパノラマカメラと出会ったことで人生が変わったことから「人生を変えた出会い」を聞かれると、高杉さんは「アニメ、マンガ、ゲームは出会ってから、僕の人生の柱になっています。小学生の時からずっと大好きなので」と語った。
同じ質問に草野監督が「映画」と答え、武田さんは「映画館」、水野さんは自身がスカウトされた「文化祭」、黒崎さんは「家族」と答えて心温まるエピソードを語った。すると高杉さんは、草野監督に「(答えを)変えた方がいいんじゃない」と冗談交じりに水を向けられ、「僕も仕事。演技が楽しいものなんだと気づけた。(楽しいからこそ)演技に夢中。楽しくなくなったらどうするんだろう……」と“訂正”していた。
またエキストラとして出演した、知多半島の日本福祉大学付属高校(日福)の生徒会長、石田里佳さんと生徒会のメンバーが駆けつけ、高杉さんら出演者に花束と手紙を贈った。石田さんが手紙を読み上げ、生徒の中に「映画に携わる人になりたい」と将来の夢を持った人もいると告げられた高杉さんは「映画に関わりたいと言ってくれた子にもお会いできるように自分も頑張ります」と気を引き締めていた。
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