サバイバル・ウェディング:未婚のアラフォーPが送る新感覚の婚活ドラマ 多様性と可能性の幸せな関係

連続ドラマ「サバイバル・ウェディング」の第2話=日本テレビ提供
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連続ドラマ「サバイバル・ウェディング」の第2話=日本テレビ提供

 女優の波瑠さん主演の連続ドラマ「サバイバル・ウェディング」(日本テレビ系、土曜午後10時放送)。波瑠さんが演じる29歳のヒロインが婚活を通して成長し、婚活と仕事に奮闘する姿を描く恋愛コメディードラマだ。鈴間広枝プロデューサーに、婚活ドラマの見どころや波瑠さんの起用の理由などを聞いた。

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 ◇結婚について考えるきっかけに

 ドラマは大橋弘祐さんの小説が原作で、「SURVIVAL WEDDING」(文響社)が原作。主人公・黒木さやか(波瑠さん)は3カ月後に挙式を控え、勤めていた出版社を寿退社するも、その日の夜に恋人に婚約破棄されてしまう。どん底状態だったさやかは、カリスマ編集長の宇佐美(伊勢谷友介さん)に拾われ、「半年以内に結婚すること」「俺の言う通り婚活して体験談を連載にすること」という条件で再就職。マーケティング戦略技術を使って自分の価値を高める“スパルタ婚活”がスタートする……というストーリー。

 原作を読んで、ドラマ化を進めたという鈴間さんは、「私はギリギリ30代なんですけど、仕事なのか、結婚なのかは女性にとって永遠のテーマ。自分の中では、むっちゃ仕事なんですけど(笑い)」と明るく語り、ドラマの意図を「世間では婚活、婚活って言うけど、結婚を本当にしたいのかどうか、考えるきっかけにしてほしい」と話す。

 ドラマ化にあたっては共感度の高い女優をキャスティングしたいと考えた。かつて担当した単発ドラマに出演していた波瑠さんについて、「一見すると清楚(せいそ)でクールなっていうイメージが強いと思うんですけど、ちょっといたずらっ子だったり、おちゃめだったり、自由だったり。女性に絶対嫌われない子。女の子が気持ちを乗せて見てほしい、さやかにぴったりだなって思って」と起用の理由を語る。

 「自分も考えなくちゃな、結婚していないので」と笑顔を見せる鈴間さん。「価値観が多様化している中、結婚がゴールではなく、『何が自分にとって幸せなのか』とか、大人としての生き方とかを、説教臭くなく考えてもらいたい」という。

 波瑠さん演じるさやかは、古着を重ね着してスニーカーを履くカジュアルファッションを好んでいるが、話が進むにつれて女性らしいファッションに変わっていく。しかし「大事なのは、ワンピースを着た方が良いってことを言いたいんじゃなくて、自分がそんなのはやらないと決めていた殻を打ち破るのが大事なんだって。自分の範囲を決めつけない、あなたにはもっと可能性があるんだってことが伝わればと思っています」と語る。

 「とにかく楽しいドラマなんですよ。本当に楽しむつもりで、軽い感じで見てもらって、そこでうっかり刺さってもらっていただいたら幸いです」と話す鈴間さん。結婚情報誌が「結婚しなくても幸せになれる時代」とCMでうたうこのご時世。そんな今だからこそ描かれる多様な価値観と、新しい可能性の“マリアージュ”に注目したい。

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