北川景子:NHKドラマ初主演 「逃げ恥」脚本家と初タッグ

NHKのドラマ「フェイクニュース」で主演を務める北川景子さん (C)NHK
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NHKのドラマ「フェイクニュース」で主演を務める北川景子さん (C)NHK

 女優の北川景子さんが、NHKで10月に放送されるドラマ「フェイクニュース」で主演を務めることが14日、分かった。北川さんがNHKのドラマで主演するのは今回が初。世界中で話題の“フェイクニュース”を切り口に、「真実と嘘」「分断」「人は何を信じるのか」という普遍的なテーマを描いた、社会派エンターテインメントドラマとなる。ヒット作「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」(共にTBS系)などで知られる脚本家・野木亜紀子さんのオリジナルで、北川さんとは初タッグとなる。

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 大手新聞社からネットメディアに出向してきた東雲樹(北川さん)はある日、編集長の宇佐美寛治(新井浩文さん) からインスタント食品への青虫混入事件について取材するよう命じられる。樹の前に現れたのは、SNSに青虫混入の投稿をした男(光石研さん)。この男は嘘をつぶやいたのか。一体、何が目的なのか。 青虫混入の投稿をきっかけに事態は思わぬ方向へ拡大。企業間の争いにまで発展し、やがてその矛先は樹自身にまで及ぶ……というストーリー。

 北川さんは「何が真実で何が嘘なのか、あふれる情報を取捨選択する力、何を信じるべきなのか判断する力が、現代を生きる私たちには必要だと感じます。今回のドラマでは、真実をあぶり出すことをテーマに熱く演じたいと思います。真実と嘘、人は何を信じるのか、そんな普遍的なテーマを野木さんがエンターテインメント性あふれる脚本で書いてくださっています。ネット社会の今だからこそみなさんに見ていただきたい作品です。楽しみにしていてください」と視聴者にメッセージを送っている。

 ドラマは前後編で、NHK総合で10月20日に前編を放送。27日に後編を放送する。ともに午後9時から。

 ◇主演・北川景子さんのコメント

 今回、私は大手新聞社からネットメディアに出向してきた樹という女性を演じます。元大手新聞社の記者であったプライドを持つ熱い女性です。記者である以上、きちんと裏ドリや取材をしてから真実を報じるべきだと、信じて疑わない樹は、ネットメディアに対しては一般素人でも簡単に記事を投稿でき、誰でも、たとえそれが真実でなくとも世の中に発信できてしまう危険なものであり、真実が歪曲(わいきょく)されてしまうことも多々あると日々ネットメディアに勤務しながら釈然としない思いを抱いています。そんな樹がひょんなことからSNSで話題の事件の真相をとことん調べることになる、というのが、とても面白いと思いました。 何が真実で何が嘘なのか、あふれる情報を取捨選択する力、何を信じるべきなのか判断する力が、現代を生きる私たちには必要だと感じます。今回のドラマでは、真実をあぶり出すことをテーマに熱く演じたいと思います。真実と嘘、人は何を信じるのか、そんな普遍的なテーマを野木さんがエンターテインメント性あふれる脚本で書いてくださっています。野木さんとも初めてご一緒させていただきうれしく思います。私個人としましては土曜ドラマも初となります。ネット社会の今だからこそみなさんに見ていただきたい作品です。楽しみにしていてください。

 ◇作・野木亜紀子さんのコメント

 2017年の春、北野(拓)プロデューサーから「オリジナルが作りたい」という話をいただき、じゃあ互いに興味があるネタはなんだろう、と話し合っているうちに合致したのが「フェイクニュース」でした。当時はまだファクトチェックどころかフェイクニュースという言葉そのものが一般に浸透していなかったため、フェイクニュースとはどういうもので何が問題かという「フェイクニュース入門」のドラマを考えていました。年が明け2018年。前の仕事がようやく終わり、さあ書くぞと周囲を見まわしたら、フェイクニュースを取り巻く状況は一変していま した。 当初のプロットはすべて捨て、まるっきり新しいドラマを作ることにしました。おそらく半年もすれば今の内容も古くなっていることでしょう。一方で、このドラマで描いている混乱は、半年後、1年後、10年後ですら変わらずに起こるような気もしています。まったく喜べません。とはいえ、これはフィクションです。エンターテインメントドラマです。「NHK!社会派!現代社会に警鐘!」なんていうと難しいドラマのようですが、いうても青虫です。青虫と登場人物たちの悲喜こもごもを、軽い気持ちで見ていただけたら幸いです。

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