松本穂香:「この世界の片隅に」撮了で涙 「みんなに支えられて生きている…」

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ドラマ「この世界の片隅に」の全撮影を終えた松本穂香さん(左)と松坂桃李さん(C)TBS

 こうの史代さんの名作マンガが原作の連続ドラマ「この世界の片隅に」(TBS系、日曜午後9時)で、主人公・北條すず役の松本穂香さんと北條周作役の松坂桃李さんがこのほど、クランクアップした。2人は5月にクランクインし約4カ月間の撮影を乗り越え、最後のあいさつをした。

 すず役をオーディションで射止め、初めて経験することが多かったという松本さんは、撮影について「不安だったし、大変だったこともあったけれど……」と言葉を詰まらせ、「出演者、スタッフみなさん一人一人が本当に大好きです。このドラマでは(すずが)みんなに支えられて生きていると思いましたが、私もみんなに支えられて生きているなと感じました。本当に、ありがとうしかないです。本当にありがとうございました!」と、涙を流しながら感謝の言葉を述べた。

 一方の松坂さんは「クランクインしてからこの4カ月、濃い時間を過ごすことができました。撮影中も笑いの絶えない現場で、スタッフのみなさんの愛を感じました。個人的なことですが、この作品が20代最後のドラマになるので、それがこの作品でよかったなと心から思います。参加できてよかったです。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 「この世界の片隅に」は、マンガ誌「漫画アクション」(双葉社)で連載され、2009年に「文化庁メディア芸術祭」のマンガ部門優秀賞を受賞した。戦時中、呉に嫁いだ18歳のすずの生活が、戦争激化で崩れていく様子が描かれた。

 最終話(16日放送)は、終戦を迎え、空襲におびえることがなくなったが戦時中以上の物不足に悩まされる日々が続く中、北條家では円太郎(田口トモロヲさん)の再就職が決まり、径子(尾野真千子さん)も働きに出るようになった。しかし、終戦直後に海兵団に召集された周作はまだ帰ってこない。すずは夫の無事を願って前向きに日々を過ごそうとする。秋のある日、実家の様子が分からず気をもんでいたすずは、意を決して広島に向かう……というストーリー。

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