1990年代後半に人気を博したソニー・コンピュータエンタテインメント(現SIE)の家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)」の復刻版「プレイステーション クラシック」が発売されることが19日、明らかになった。PSのデザインをコンパクトなサイズで精密に復刻し、ソフトを20タイトル内蔵した。日本、北米、欧州で、PSの発売日と同じ12月3日に発売予定で、価格は9980円(税抜き)。
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プレイステーション クラシックは、PS初期型の外見やボタン配置、コントローラー、外箱パッケージのデザインをほぼそのままに再現。本体の大きさは縦横で約45%、体積で約80%コンパクトにした。ソフトは「R4 RIDGE RACER TYPE 4」(バンダイナムコエンターテインメント)、「JumpingFlash! アロハ男爵ファンキー大作戦の巻」(SIE)、「鉄拳3」(バンダイナムコエンターテインメント)、「ファイナルファンタジーVII インターナショナル」(スクウェア・エニックス)、「ワイルドアームズ」(SIE)などを収録する。HDMIケーブルと、本体の電源供給時に市販のUSB対応ACアダプターに接続するUSBケーブルが付く。
SIEの小寺剛(こでら・つよし)社長は今年5月のインタビューでPSの復刻版の可能性について「現時点でお話しできることはない」とした上で、「弊社は、常に過去の資産の掘り起こしをしているし、いろいろなやり方はあると思う。どういうやり方があるのか、(社内で)話はいろいろ起きている」と発売に含みを持たせていた。
PSは1994年に発売された家庭用ゲーム機。当時のゲームソフトは、すぐ起動するかわりにデータ容量の少ないロムカセットだったが、PSは大容量のCD-ROMを採用。さらにライバルの任天堂やセガが自社開発を重視していたのに対し、自社以外のソフトメーカーを重視する姿勢を打ち出して、スクウェア(現スクウェア・エニックス)の人気ゲーム「ファイナルファンタジーVII」の取り込みに成功。同ソフトが発売されるとゲーム機が大ヒットし、任天堂からゲーム業界の“王座”を奪い取ったことでも知られている。
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