女優の橋本愛さんが17日、東京都内で開かれた主演映画「ここは退屈迎えに来て」(廣木隆一監督、19日公開)の公開直前イベントに登場。27歳の女性「私」を演じた橋本さんは「私は当時21歳だったので、6年間の未知の、どうしたって埋められない時間があって……。ですがそれを想像で何とか補うしかなく、苦しかった部分もあった」と明かした。
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劇中では18歳の高校時代も演じており、27歳の演技に苦戦した分、「高校生(18歳)を演じたときの開放感がすごく気持ち良かった。自分の知っている時間、感覚を演じられるのは楽しいと思いながらやっていました」と明かし、「ちゃんと若返られるか、老けられるか心配だったのですが、それはキャスティングした方の責任として……」と話していた。
映画は地方都市が舞台で、橋本さんは「私の演じた女性は、田舎のファストフード店や靴屋の大きな看板を見ながら『何もないな』という感情を持つ子なのですが、私はそういう景色がすごく好きで、『帰ってきた』という気分になる。何もないことが豊かだと思うので逆。自分の(感情を)マイナスな方に引きずろうと考えながらやっていたのですが、全部が逆すぎて面白かったですね」と振り返っていた。
映画は、山内マリコさんの同名小説(幻冬舎文庫)が原作。何者かになりたくて東京で就職したが、10年たって地元に戻った27歳の「私」(橋本さん)は、タウン誌で記事を書くフリーライターで、親からはフリーター同然の扱い。「私」は高校時代の友達と久々に会った勢いで、憧れの椎名(成田凌さん)に連絡して会うことになる。東京に憧れと怖さを持ちながら地元で暮らす「あたし」(門脇麦さん)は、元彼の椎名を忘れられず……という内容。
この日のイベントには、成田さん、渡辺大知さん、廣木監督も出席。サプライズゲストとしてロックバンド「フジファブリック」も駆けつけ、主題歌の「Water Lily Flower」を生披露した。
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