放課後カルテ
第10話(最終話) これからも健康でいてほしい
12月21日(土)放送分
女優の有村架純さんが主演を務める連続ドラマ「中学聖日記」(TBS系)で、岡田健史さん扮(ふん)する黒岩晶に思いを寄せる少女・岩崎るなを演じている小野莉奈さん。るなは晶から「気持ち悪い」「好きじゃない」と言われ、意を決してキスしようものなら突き放されと、散々な扱いを受けながらも、自分の気持ちに正直でいようとする、けなげな片思い女子で、小野さんも「るなは結構、振り返らないタイプなのかなって思います。基本ポジティブで、強いなって」と印象を明かしている。また、「真っすぐなところは似ているのかもしれない」と話す小野さんに、ドラマや女優業への思いを聞いた。
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「中学聖日記」は、マンガ誌「FEEL YOUNG」(祥伝社)で連載中のかわかみじゅんこさんの同名マンガが原作。ドラマではここまで、片田舎の中学校を舞台に女性教師・末永聖(有村さん)とその教え子の男子中学生・黒岩晶(岡田さん)との“禁断の純愛”が描かれてきた。
小野さんは2000年5月8日生まれ、東京都出身の18歳。「中学聖日記」が初の連ドラレギュラーで、「現場は楽しいです。学ぶことも多いし、ほかの人の話を聞いて自分のお芝居に対する考えも変わったり。充実しています」と笑顔を見せる。
るなは負けん気が強く、自分の信じた道を突き進む。晶への思いの強さから、聖を敵視する一面もあった。小野さんは「ガツガツしている部分はあるんですけど、普通の女の子だと思います。本能的というか、正直なところは似ているかな。あそこまで積極さはないですけど、気持ちで動いてしまうってところは分かります」と共感を寄せる。
役を演じるにあたっては「自分だったら、どうするのかっていうことは考えたりしますね」という小野さんは、コミュニケーションアプリ「LINE」のウェブ動画「【告白ムービー】 好きなんて、言えるわけない」でも片思い女子を演じていたが、「つらい気持ちのほうが表現しやすい気がします。報われる恋の経験ってあまりなくて、役の中で。失恋とか片思いとかが多いので、そういう気持ちのほうが表現しやすいかな」と語る。
るながいちずに思いを寄せる黒岩少年の印象については、「不思議な魅力を持っている少年です。なぜか惹(ひ)かれてしまう男の子。でも正直言うと『何やってるんだか』って感じですね。『何してるんだ』って(笑い)。惹かれるけど、理解はできないです」と苦笑い。
黒岩少年役の岡田さんの印象は「真面目」で、「しっかりしていて、周りがよく見ている。あとよく食べます(笑い)。撮影の合間にすごく食べて、よく歯を磨いているイメージ」と明かす。
一方、るなの“恋敵”の聖先生に関しては、「男子からしたら可愛いだろうし、女子から見てもドキッとする部分もあるけど、イラッとします(笑い)。サバサバ女子からするとイラッとするし。ましてや好きな男の子が好きな相手なら、なおさらイラつく」と辛口だ。
劇中のるなと比べると、口調などはおっとりとした印象も受ける小野さんだが、「ダラダラしているのは苦痛。動いているのが好き。予定があったほうがいいし、前向きになれる」というアクティブ派。趣味は映画鑑賞と「心も体も健康でいること」だといい、「ホットヨガに行ったり、あとはランニングしたり。最近は自炊で、お弁当を作ったりしていますね。この年(18歳)って落ち込んだり、不安定になることが多いので、なるべく前向きにいられるよう普段から心がけています」と明かす。
そんな小野さんが、そもそも女優を志し始めたのは小学6年の頃。「劇で『ライオンキング』をやって、そこで初めてお芝居をしたんですけど、演じることって楽しいなって思えた」という。
そこから女優業へのいちずな思いは変わらず、「知らない世界への好奇心というか、女優さんがとにかくうらやましくて。自分だったらこう演じたいとか、ドラマ見てせりふをまねたりとかしていましたね」と振り返る。
ついに夢を実現させたが、「まだまだ、何とかって感じです」と現状に満足はしていない様子。「今後、自分がどうなっていくのか、今は想像はできなくて。でもよくよく考えると、今こうやってドラマに出て、女優さんになっているなんて、昔の自分からしたらやっぱりすごいこと。だから今の自分がびっくりするようなことをしていたい。今は想像できないような女優さんになっていたい。いろいろな景色を見てみたいですね」と目を輝かせていた。