注目映画紹介:「トラさん~僕が猫になったワケ~」キスマイ北山の猫姿に癒やされる… 家族愛に心がほっこり

映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」のビジュアル (C)板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会
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映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」のビジュアル (C)板羽皆/集英社・2019「トラさん」製作委員会

 人気グループ「Kis-My-Ft2(キスマイフットツー)」の北山宏光さんの主演映画「トラさん~僕が猫になったワケ~」(筧昌也監督)が15日、TOHOシネマズ日比谷(東京都千代田区)ほかで公開された。酒とギャンブルに溺れる売れないマンガ家(北山さん)はある日、交通事故で亡くなったが、1カ月の“執行猶予”で家族のもとに猫の“トラさん”として戻される……というファンタジー。北山さんと妻役の多部未華子さん、娘役の平澤宏々路(こころ)さんの3人家族が、お金はなくても明るく温かい家族を演じており、この季節にふさわしく心がほっこりする作品だ。

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 原作は、2014年から女性向けマンガ誌「月刊YOU」(集英社)で板羽皆さんが連載したマンガ。売れないマンガ家の高畑寿々男(北山さん)は、ある日、競輪で大勝ちして喜びいさんで家に帰る途中で交通事故に遭い、あっけなく亡くなってしまう。地獄行きと思ったが、あまりのクズっぷりに、次の命を決められる「関所」の裁判長から「家族の本当の心と自分の本当の心を見つめ直せ」と言われ、1カ月間、家族の元に猫の“トラさん”として戻れというの“執行猶予”の判決を受ける……というストーリー。

 妻の奈津子を多部さん、娘の実優を平澤さんが演じたほか、飯豊まりえさん、富山えり子さん、要潤さん、バカリズムさんも出演している。「Sweet Rain 死神の精度」(2008年)の筧監督がメガホンをとった。

 北山さんの猫姿も愛嬌(あいきょう)たっぷりだが、飯豊さんが演じる上品な白猫(ホワイテスト)の破壊力満点の可愛さったら……。見ているだけで心が癒やされる。猫の姿で家に戻された寿々男は、観客には北山さんの表情が見えるが、劇中の家族や周囲の人には猫にしか見えない。言葉も通じず、やりたいことや伝えたいことがままならない寿々男の様子にやきもきさせられ、つい応援したくなる。1カ月の猶予期間に寿々男がどうしてもやり遂げたかったこととは……。奇をてらわず、ストレートにハートウオーミングな作品で、見終わったあとに素直に温かい気持ちになった。(細田尚子/MANTAN)

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