白い巨塔:岡田准一主演SPドラマに小林薫、松重豊、岸部一徳ら 東教授の娘役に飯豊まりえも 追加キャスト解禁

岡田准一さん主演のスペシャルドラマ「白い巨塔」の出演者=テレビ朝日提供
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岡田准一さん主演のスペシャルドラマ「白い巨塔」の出演者=テレビ朝日提供

 人気グループ「V6」の岡田准一さん主演のスペシャルドラマ「白い巨塔」(テレビ朝日系)が5月22~26日に5夜連続で放送されることになり、追加キャストが5日、発表された。俳優の小林薫さん、松重豊さん、岸部一徳さんらが出演。小林さんは財前五郎(岡田さん)の義理の父で圧倒的な財力を誇る産婦人科医・財前又一、松重さんは浪速大学医学部長・鵜飼裕次、岸部さんは浪速大学病理学科教授の大河内恒夫をそれぞれ演じる。

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 女優の夏帆さんが財前五郎の妻・杏子、飯豊まりえさんが、財前五郎の師である浪速大学医学部第一外科・教授の東貞蔵(寺尾聰さん)の娘・佐枝子を演じる。そのほか、市毛良枝さんが財前五郎の母・黒川キヌ役、高島礼子さんが東貞蔵の妻・政子役で出演。満島真之介さん、八嶋智人さん、美村里江さん、市川実日子さん、椎名桔平さん、柳葉敏郎さん、岸本加世子さん、向井康二さん、斎藤工さん、山崎育三郎さんも出演する。

 「白い巨塔」は山崎豊子さんが1965年に発表した長編小説(新潮社)で、今回は岡田さん主演で映像化。テレビ朝日の開局60周年を記念した大型ドラマスペシャルとして、今年5夜連続で放送される。ドラマの監督は、映画「後妻業の女」「のみとり侍」などの鶴橋康夫さん、脚本は映画「フラガール」、NHK連続テレビ小説「マッサン」などの羽原大介さんが務める。物語の設定を2019年に置き換え、現代の最新医療ならではの、今までにない新たな世界を舞台に展開するという。松山ケンイチさん、沢尻エリカさんも出演する。5月22~26日に5夜連続で各日午後9時から放送。

 岡田さん、小林さん、松重さん、岸部さんのコメントは以下の通り。

 ◇岡田准一さんのコメント

 テレビ朝日開局60周年を記念した5夜連続の大型ドラマということで、こんなにも豪華なキャストの皆さんとお仕事をすることができ、とてもうれしく思っています。皆さんと一緒に「白い巨塔」という大作に挑めたことも楽しかったですし、鶴橋監督の下、和気あいあいと撮影ができたこともいい経験になりました。

 ◇小林薫さんのコメント

 この作品に出てくる人たちは欲望がはっきりしていて、みんながその思惑の中で動いているのですが、その中でも又一という人は特に分かりやすいんです。人って、空気を読んだり、周囲とのバランスを取りながら、そういう強い欲望を出さないように取り繕うものなので、彼はある意味とても正直な人だと思います。見る側からしたら、ここまで自分の欲望をあらわにする人は、むしろチャーミングに映るかもしれないですね。

 でも、そういう強い欲望を持った人が成功していくだけの物語だときっと面白くない。「白い巨塔」には、強い欲望だけでなく挫折もきちんと描かれているんです。五郎(岡田さん)も病に倒れたり、裁判で負けたり、挫折を味わいます。五郎がスムーズに上り詰めていって、女性とお金に囲まれているようなドラマだったら、見ている人も納得しないと思います。欲望と挫折、どちらの要素も含まれているのが何度も映像化されるゆえんでしょうね。時代が変わっても楽しめる作品だと思います。

 ◇松重豊さんのコメント

 山崎豊子さん原作の作品は以前にも経験させていただいているのですが、あの重厚な人間模様の中にまた入るんだなという、気合も入りますし、覚悟がいるドラマになるだろうと思いました。原作の世界観を現代に置き換えて再生するのは大変ではないかと思ったのですが、台本を読んだ際には、見事に2019年のものによみがえっていると感じました。

 私が演じる鵜飼という人物は、組織の中で上り詰めていくことが最高の目的であり、使命でもある。いつの時代にもこういう権威主義的な人間は組織の中に住みついているだろうと思うので、小気味よく憎まれ役に徹しようと思います(笑い)。大学病院という組織の中の人間模様が、日本の社会の縮図にも捉えられるような、普遍的な面白さがあるドラマだと思うので、ぜひその縮図をのぞいてみてください。

 ◇岸部一徳さんのコメント

 医者を目指す人は、みんな志をもってスタートして、そこから権力という渦に巻き込まれていくと思うんです。僕が演じる大河内は、一人一人の中にある医者としての良心を形にしたような存在です。大河内がいることで、医学界にもまだ良心が残っていると信じられる欠かせない存在だと思います。もちろん、この大河内の良心に共鳴する人もいれば反発する人もいるわけですが……。財前も大河内の教え子ですから、やはり志をもってスタートしているんです。だけど、次第に財前の権力志向が現れてくる。まあ、そこが財前の魅力でもあるんですけどね。大河内は自分がどうなりたいというよりも、人を助けたいと考えているので、どちらかというと里見(松山さん)に近いタイプだと思います。

 財前と里見という2人の教え子が、同時に“白い巨塔”の中で、キャリアをスタートして離れていく。岡田准一さんがこの「白い巨塔」を背負って、いろんな人が演じてきた財前をどんなふうにやるんだろうというのも楽しみですね。

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