薬屋のひとりごと
第33話 先帝
3月7日(金)放送分
女優の広瀬すずさんが主演で、4月1日から始まる2019年度前期のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「なつぞら」のアニメーション時代考証を小田部羊一さん、監修を舘野仁美さんが担当することが5日、分かった。また、タイトルバックは全編アニメーションで、監督・原画・キャラクターデザインを刈谷仁美さんが担当し、東映アニメーションと舘野さんが代表を務めるササユリが制作する。
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小田部さんは1959年、東映動画(現・東映アニメーション)に入社し、アニメーターとして「太陽の王子ホルスの大冒険」「空飛ぶゆうれい船」などの作品に参加。東映動画退社後は「パンダコパンダ」「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」「じゃりン子チエ」などのキャラクターデザインや作画監督、85年からは任天堂で「スーパーマリオブラザーズ」などのキャラクタービジュアルデザイン、「ポケットモンスター」のアニメーション監修を担当。2007年の任天堂退社後はフリーとなり、15年度第19回文化庁メディア芸術祭で功労賞を受賞している。
舘野さんは「未来少年コナン」に衝撃を受け、アニメーターを志すと、1987年からスタジオジブリに在籍。「となりのトトロ」以降、「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」「思い出のマーニー」などジブリ作品の動画チェックを数多く手がける。「なつぞら」のタイトルバックではプロデューサーを担当する。
刈谷さんは2017年、専門学校在学中に短編アニメ「漫画から出てきちゃった話」を制作。同作品でインター・カレッジ・アニメーション・フェスティバル観客賞3位、第6回新人アニメーター大賞受賞、東京アニメアワードフェスティバル2019 にて、アニメオブザイヤー部門個人賞受賞。「なつぞら」ではタイトルバックに加え、題字も手掛けている。
「なつぞら」は、記念すべき100作目の朝ドラで、脚本家の大森寿美男さんのオリジナル作。広瀬さん演じるヒロインの奥原なつは1937年、東京生まれの設定。大空襲を生き延びるものの、両親を戦争で失う。兄・咲太郎(さいたろう)、妹・千遥(ちはる)と別れ、父の戦友だった柴田剛男に一人引き取られ、北海道の十勝地方に移り住む。柴田家の家業である酪農を手伝う中、持ち前の明るさを取り戻し、北海道移民1世である剛男の父・泰樹から、開拓者精神とともに人生で大切なことを学んでいく。
高校卒業後は上京して、当時、「漫画映画」と呼ばれ、草創期を迎えていたアニメ業界に飛び込む。画家志望の友人・山田天陽(てんよう)から、手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中での生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していく……というストーリーが展開する。全156回を予定。
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