高良健吾:監督から菅原文太に間違えられ「光栄でした」

映画「多十郎殉愛記」記者会見に出席した高良健吾さん
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映画「多十郎殉愛記」記者会見に出席した高良健吾さん

 俳優の高良健吾さんが25日、東京都内で開催された、主演映画「多十郎殉愛記」(中島貞夫監督、4月12日公開)の記者会見に登場した。映画は「木枯し紋次郎」(1972年)などで知られる中島監督の20年ぶりの新作。高良さんは撮影にあたり、中島監督の作品で、菅原文太さんと川地民夫さんが主演の映画「まむしの兄弟」シリーズを鑑賞したことを明かし、「菅原文太さんが大好きで。監督がたまに僕のことを、『文ちゃん』と間違えて呼んで(笑い)。とても光栄でした」と話していた。

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 会見には多部未華子さん、木村了さん、永瀬正敏さん、寺島進さん、中島監督も出席した。中島監督は今作について、「長年考えていた、『チャンバラ映画とは何なのか?』ということを、自分の手で具現化したいと思い、全力投球したつもりです」と胸を張り、「時代劇をやるなら、徹底してやってみたらいいんじゃないかという思いになった。予想以上にみんなの協力が得られて、監督冥利(みょうり)に尽きる思いです」と語った。

 また中島監督は、高良さんの殺陣について「殺陣の勉強を延べ2カ月、東映京都の撮影所に通ってくれ、徹底的に基本からやってくれた。あるとき、(高良さんが)切られ役を養成している現場にやって来て、『切られ役、切られ方も勉強したい』と。タイミングを合わせる難しさは、切られる方にある。その現場に入り込んできてくれて、『分かっているな、こいつ』と。それからグングン、殺陣の力が伸びていったと思います」と話していた。

 映画は、幕末の京都が舞台。親が残した借金から逃げるため、長州を脱藩した清川多十郎(高良さん)は、小料理屋でおとよ(多部さん)から世話を焼かれながら、怠惰に日々を過ごしていた。いちずなおとよの思いに気づきながら、多十郎は1人でいようとしていた。ある日、多十郎が尊皇攘夷(じょうい)のために脱藩したと信じていた異母弟・数馬(木村さん)が上洛してきた。そんな中、多十郎の存在を知った見廻(みまわり)組が、多十郎たちを襲撃する……という展開。

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