じゃあ、あんたが作ってみろよ
最終話 不器用な愛で、変われ!
12月9日(火)放送分
女優の柴咲コウさんが23日、東京都内で行われた主演ドラマ「連続ドラマW 坂の途中の家」の完成披露試写会に登場した。舞台あいさつ中、柴咲さんが演じる里沙子の娘・文香役の松本笑花(まつもと・えみか)ちゃんが花束を持ってサプライズ登場すると、柴咲さんは「会えてうれしい。ちょっと大きくなった? 髪も伸びたね。可愛くなりました」と母の表情で笑顔を浮かべていた。笑花ちゃんの演技について、柴咲さんは「子役というのが不思議なぐらい自然で、私も自然にお芝居をでき、勉強させていただきました」と絶賛した。
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WOWOWドラマに初出演で初主演となった柴咲さんは、「周りの友人から、『ドラマWがすごく良質。重いテーマも真摯(しんし)に向き合ってきちっと深掘りして描いている枠』という評判を聞いていたので、それに出られるんだなというのがすごくうれしかった」と出演が決まった際の心境を告白。続けて、「雰囲気は本当に良くて、すがすがしい風が流れているような風通しのよい現場で、気持ちよく撮影できた」と笑顔で語った。
柴咲さんは脚本を読んだときに、「読んだ瞬間からずっと、『社会とは』とか『社会での自分の役割』とかをものすごく考えるようになった。そういう重要なテーマを与えられたなというふうに思っています」と語り、「何か言ってしまった一言が相手を傷つけるんじゃないかという思いやりは必要ですが、何かを言うことが罪になるような社会になってほしくない。本当にバランスで、想像力が必要な世の中なんだなっていうのは、この作品に関わってからより深く考えるようになりました。皆さんも何かそういったことを考えるきっかけにしていただけたらうれしい」と呼びかけた。舞台あいさつには、田辺誠一さん、伊藤歩さん、眞島秀和さん、水野美紀さんも登場した。
ドラマは、直木賞作家の角田光代さんの小説「坂の途中の家」(朝日文庫)が原作。3歳の娘と夫の3人で平穏な日々を送っていた山咲里沙子(柴咲さん)は、自分と同じ年ごろの専業主婦・安藤水穂(水野美紀さん)が、生後8カ月の娘を浴槽に落として虐待死させた刑事事件の裁判員候補者に選ばれる。同じ子供を持つ母として、里沙子は水穂に嫌悪感を抱くが、裁判の開廷後、徐々に水穂の境遇に自らの記憶を重ねていく……というストーリー。WOWOWプライムで27日から毎週土曜午後10時放送。全6話で初回は無料放送。
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