俳優の斎藤工さんが「齊藤工」名義で企画、原案、脚本、監督を担当した短編映画の新作「COMPLY+-ANCE(コンプライアンス)」が、2020年2月に東京・UPLINK吉祥寺(東京都武蔵野市)、UPLINK渋谷(東京都渋谷区)で公開されることが6月8日、明らかになった。同日、東京都内で開催中の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2019」のイベント「チーム万力 presents ショートフィルムの未来地図 vol.2」で特報が上映された。
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斎藤さんは「ほとんど僕の携帯で撮った映像でティザー(特報)を作らせていただきました」と説明し、新作への思いを語った。
「COMPLY+-ANCE」は、規制されていない事柄についても、問題が起こらないように自主規制してしまう日本の「コンプライアンス」をテーマにしている。映画「カメラを止めるな!」の秋山ゆずきさんが主演を務めるほか、お笑いコンビ「アルコ&ピース」の平子祐希さん、「ラバーガール」の大水洋介さんらが出演する。特報は、ところどころカラフルな色で塗りつぶされた規制処理が施され、出演者の名前も一部伏せられた規制だらけの映像になっている。
斎藤さんは同作について「コンプライアンスの厳しさ、日本の表現の自由、不自由をただ非難するのではなく、モザイクアートじゃないですけれど、その縁で何かを作れないかと思った」と語った。既に作品は完成しているといい、「映画って、その国の文化の報告会な気がする。ポジティブに『今、日本はこうですよ』という作品になる。楽しみにしてください!」と自信をのぞかせていた。
この日は、斎藤さん、ピン芸人の永野さん、ミュージシャンで俳優の金子ノブアキさん、映像ディレクターの清水康彦監督の4人で組んだ映像制作プロジェクトチーム「チーム万力」と、ヒップホップグループ「DOBERMAN INFINITY(ドーベルマンインフィニティ)」のSWEY(スウェイ)さんも登場。イベントでは、チーム万力の長編映画「MANRIKI」(11月29日公開)を、今回のために短編作品として再編集した特別作品、最新作「DEATH BIKE」も上映された。映画祭は16日まで。
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