注目映画紹介:「ホットギミック ガールミーツボーイ」乃木坂46堀未央奈が恋心に揺れ動く女子高生を好演

映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」のメインビジュアル (C)相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会
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映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」のメインビジュアル (C)相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会

 アイドルグループ「乃木坂46」の堀未央奈さんの主演映画「ホットギミック ガールミーツボーイ」(山戸結希監督)が6月28日から丸の内TOEI(東京都中央区)ほかで公開される。堀さんが男性3人の間で揺れ動く平凡な女子高生を好演。アイドルらしからぬ体当たり演技も見せている。

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 原作はマンガ誌「Betsucomi(ベツコミ)」(小学館)で連載された相原実貴さんの恋愛マンガ「ホットギミック」。平凡な女子高生・成田初(なりた・はつみ)が男性3人の間で揺れる、三つの初恋を描く。

 優しい兄の凌(間宮祥太朗さん)、元気な妹の茜(桜田ひよりさん)ら家族と暮らす女子高生の初(堀さん)は、幼なじみの橘亮輝(清水尋也さん)に弱みを握られ、むちゃな命令に振り回されることに。そんな時、数年前に引っ越した幼なじみで今やモデルで人気者の小田切梓(板垣瑞生さん)が地元に帰ってくる。初は自分を守ってくれる梓に引かれ、亮輝に邪魔されながらも付き合う。だが梓にはある目的があり、初は凌の秘密を知ってしまう……。吉岡里帆さん、上村海成さん、反町隆史さんらも出演している。

 少女マンガが原作ということもあり、梓が初の膝の上に座ったり、亮輝が初の頬をつまんだり、胸キュンポイントが詰まっている。ただ、それだけでなく10代の不安定でリアルな感情の揺れまでを描いた山戸監督の脚本と演出が生々しくもみずみずしい。場面の細かな切り替わりが、初の繊細で複雑な心情を表しているかのようで、心に訴えかけてくる。若さゆえの焦りやもやもや感がひしひしと伝わり、年齢や性別を問わず誰もが共感する部分がある繊細な恋愛映画だ。(遠藤政樹/フリーライター)

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