薬屋のひとりごと
第33話 先帝
3月18日(水)放送分
8月9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)ほかで開幕した日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)96」は初めてづくしとなった。入場有料化、企業ブースが1.5キロ離れた青海展示棟に移動して初の2地区での開催、1日多い4日間開催……とこれまでにない転換期を迎えた。昭和に始まったコミケは平成から令和を迎え、どう変化していくのだろうか……。コミックマーケット準備会の市川孝一共同代表に聞いた。
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コミケは、1975年に始まったマンガや小説、ゲーム、音楽などの同人誌の即売会で、現在は夏と冬の年2回開催されている。2020年夏の東京五輪に向けた工事のため、東京ビッグサイトの東展示棟が使えず、南展示棟が新設されたものの、一日ごとに配置できるサークルスペースが従来の約75%になった。今回のコミケは4日間の開催によって、より多くのサークルを受け入れられる体制にした。12月28~31日のコミケ97、2020年5月2~5日のコミケ98も4日間にわたって東京ビッグサイトと青海展示棟で開催される。
2020年冬のコミケ99からは、東京ビッグサイトの東展示棟が再び使えるようになる予定で、2021年夏には記念すべきコミケ100を迎える。市川共同代表は今後の運営について「コミケ99からは、東、西、南の全16ホール体制になり、広くなる。別のイベントと合同で開催するなどできることも増えるので、さまざまな検討をしている。コミケ100はメモリアルだから期待されている。面白いことができれば……という思いもあるが、いつも通りもいいとも思う」と明言を避ける。
スマートフォンでマンガを読むことが一般的になっている中、コミケで扱われているものの多くは紙の同人誌だ。作家が直接、同人誌を売り、作家とファンの交流の場になっている。市川共同代表は、このアナログさがコミケの魅力だと感じているという。
「売っている作家は参加者に会うことで力をもらえるし、参加者が、自分も描いてみたい!とサークルになることもある。そうやって若い参加者、サークルも増えています。年齢を重ねれば、同窓会のようになったりもします。ネット通販で買い物をして、電子書籍を読み、仕事はテレワーク……と家から出ずにいろいろなことができるようになっている中、コミケは交流の場でもあるんです」
社会のデジタル化がさらに進んでも、リアルな人の交流がなくなるわけではない。リアルな交流は、SNSなどにはない喜びもある。市川共同代表が「米国、ドイツ、ブラジル……と同人誌即売会は世界にも広がっています」と話すように、その魅力、文化は国境を超えて伝わっている。時代が変わろうが、コミケならではの魅力が色あせることはなさそうだ。
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