特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系、日曜午前9時)で、「祝え!」で始まる決めぜりふでおなじみの仮面ライダーウォズを演じている渡邊圭祐さん。今回が初演技にもかかわらず、劇中では独特の雰囲気を醸し出し、回を重ねるごとに人気が上昇。「若手俳優の登竜門」などといわれる「仮面ライダー」をステップに、今後の飛躍が期待されている。「俳優という職業を突き詰めていきたい」と力を込めつつ、「次の作品に出たとき、僕の評価、真価が問われる」と冷静に“ジオウのウォズ”後を見据える渡邊さんが俳優業について語った。
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「仮面ライダージオウ」のテレビシリーズも残すところ1カ月を切った。ジオウのウォズとして約1年、走り続けてきた渡邊さんは、「台本を覚えるのはかなり早くなってきたと思いますね」と笑う。
ストーリーテラーの役割も担い、長ぜりふの多かったウォズ。「物語が一個も進まない、長ぜりふも多くて(苦笑)。説明ぜりふって、普通の会話(のせりふ)と比べても全然、頭に入ってこないんですよね。使う言葉も難しい、『これ、誰が分かる?』のって、毎回、意味や発音を調べて、純粋に言葉に翻弄(ほんろう)される時間も多かった」と自虐を交え、苦労を告白。
そんな苦労も含めて、「現時点で自分が表現したいことが表現仕切れないところに楽しさを感じています」と俳優業への印象を語る渡邊さん。「いくらやっても自分がやりたいところに到達していない感じ。ハーッてため息をもらしてしまう、こういう感覚は久しぶりだなって。そこに楽しさを感じていますし、正解もなければ、ゴールもない。手探りでやっていく感じが、スリルがあって、たまらなく面白いんでしょうね」としみじみ。
さらには「次があるか分からない職業でもあるので、その中でひたすら自分の可能性を試している感じ、身を削ってやっている感じ、それを楽しんでやれていると思いますし、自分が楽しめていればいいやって思ってしまうタイプなので、そこが(俳優業の)魅力なのかな」と結論づけていた。
今後については、「俳優という職業を突き詰めていきたいですし、一個一個目の前の仕事をやっていけたら」と話していて、「まずは『仮面ライダージオウ』が終わってから、ウォズ役を抜く作業をやらなくては、とも思ってはいて。今も映画を見ているときに、好きなせりふをまねして言ってみたりもするんですけど、どうしてもウォズっぽくなってしまう(笑い)。だからこそ次の作品に出たとき、僕の評価、真価が問われるとは思うんですよね。『ウォズをやらしたらすごいけど……』って思われるのも嫌だし、『次の役でもすごいいいね、こんなに幅があるんだ』って思われるように、いい意味でフラットにできればなって。それからだと思いますね。先のことを考えるのは」と語っていた。
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