ダンダダン
第8話「なんかモヤモヤするじゃんよ」
11月21日(木)放送分
映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」(河合勇人監督、9月6日公開)で主演を務める人気グループ「King & Prince」の平野紫耀さん。映画は秀才が集う秀知院学園を舞台に、生徒会会長の白銀御行と四宮かぐやの“恋愛頭脳戦”を描いた作品で、平野さんは主人公の白銀を演じる。頭脳明晰で努力を惜しまない天才・白銀を演じた平野さんに、普段の自分とは違う“別の人格”を演じる楽しさや、かぐやを演じる橋本環奈さんら共演者との撮影秘話、恋愛の駆け引きなどについて聞いた。
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「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~」は、マンガ誌「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の赤坂アカさんの人気ラブコメマンガが原作。プライドが高く、「自分から告白したら負け」と互いに考えている生徒会会長の白銀と副会長のかぐやが、いかに相手に告白させるかに知略を巡らせる姿を描く。今年1~3月にはテレビアニメも放送された。映画では生徒会会計の石上優役で佐野勇斗さん、かぐやから恋愛相談を聞かされる柏木渚役で池間夏海さん、生徒会書記の藤原千花役で浅川梨奈さん、かぐやを支える近侍・早坂愛役で堀田真由さんらも出演する。
平野さん演じる白銀は、頭脳明晰で成績は常に学年1位。目的達成のためには努力を惜しまない天才だ。そんな白銀を、平野さんは「僕なりの天才を探しながら演じました」と語る。「たとえば細かいところでは、できる限り背筋を伸ばすとか、早口でしゃべるとか。あとはいろんな人の行動を見ていたり。『今、うそをついたな』とか、人の行動をよく見ることで物語が進むシーンもあったので、そこは意識するようにしていました」と明かす。
撮影はかぐや役の橋本さん、会計・石上役の佐野さん、書記・藤原役の浅川さんら「生徒会メンバー」とのシーンが中心だった。「後半は本当に同級生みたいな仲良しの感覚でしたね」と平野さんは振り返る。平野さんは橋本さんに対して「お芝居に対してすごく真面目で、いろんなことを考えているんだなと思いました。オフのときとのギャップ、切り替えがすごい」と感嘆する。
劇中には思わず笑ってしまうギャグがちりばめられており、平野さんも橋本さんとのシーンでつい笑ってしまうこともあったという。「橋本さん、“ゲラ”なので、すぐ笑っちゃうんです。それで僕もつられてしまい『はいカット』って……そこは大変でしたね(笑い)。誰か笑っちゃうともうだめなので、なるべく一人ずつの顔を見ないようにしていたんですが、絶対に誰か『クッ……』って(笑う)人がいるので、それでアウトです」と楽しそうに振り返る。
男女の“恋愛の駆け引き”を描いた今作。白銀としてかぐやと心理戦、頭脳戦を繰り広げた平野さんだが、自身は白銀とは真逆で、駆け引きを弄(ろう)さないストレートなタイプだといい、「向こうが計算している間に、僕は告白しちゃうと思う(笑い)」と平野さん。
恋愛に駆け引きを用いないのは、昔からの性格で、その背景には「誰しも、早く幸せになった方が、長い時間幸せだからいいじゃないですか」という考えがあるからだ。告白される“理想のシチュエーション”などもなく、「告らせたくないんですよね、僕は」ときっぱり。「“ド直球ストレート”がいいです。『好きです、付き合ってください』。ロマンチックなせりふは、振られたときに恥ずかしいので(笑い)、そこは普通にいきたいですね。ド直球ストレート、打たれやすいやつでいきます」とほほ笑む。
平野さんは「カッコいいところを見せよう、としたことはないと思います」とどこまでも直球派だ。その理由について、「昔は必然的にモテる要素を持っていた、というのはありますけど(笑い)」と切り出し、「小学生のときって、ドッジボールが強いとか足が速い男の子とかがモテるじゃないですか。僕は足、めっちゃ速かったし、ドッジボールも強かったんです。だから必然でモテた、というのはありました。(自分が)生まれつきのロマンチスト、みたいなことじゃなく(笑い)」と真意を説明する。
白銀とは“別人格”で「あまり共通点はない」という平野さんだが、「(『King & Prince』として)デビューさせていただいて、グループ内の立ち位置だったり、グループにこういうことが足りないんだな、と考えるようになりました」と語るなど、責任感の強さや俯瞰的な視点で周囲を見渡す姿勢は、白銀とどこか重なるところがあるようだ。そういった自身の変化について、平野さんは「やっとスタートダッシュができたので『スタートを切ったからには1位になりたい』という思いからです。負けず嫌いなので(笑い)」と明かす。
劇中では手を振り上げて絶叫したり、目を見開いて慌てたり……とコミカルな演技を披露。完成作を一足早く鑑賞し「楽しめました。以前は客観視できず、自分の演技が心配で自分ばかり見てしまっていたんですが、今回は一つの物語として見てすごく楽しかった」と手応えを明かす。だが、出演の話を聞いたときは不安もあったという。「不安はどの作品でもあります。本業は歌って踊ってがメーンで、(芝居は)慣れないお仕事になるので、不安は毎回ありますね。人見知りなので、余計不安はあります」と率直な思いを吐露する。
ただ、演技の仕事には、別の人間を演じるという楽しさがある、と平野さんはいう。「全然違う人を演じられるというのは、やっぱり楽しい。別の人生を歩んでいるようですごく楽しいです」と演じる醍醐味(だいごみ)を口にする平野さん。最後に、「『今のせりふ、相手に伝わったな』と実感できたときとか、すごく楽しいなと思います。あと、アドリブで白銀らしさが出たとき。『今の、超“白銀”じゃない?』って(笑い)。別人格を演じられる楽しさは、以前はよく分からないままやっていたところもあったけど、最近分かってきたような気がします」と自身に訪れた変化について楽しそうに語った。
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