今年8月まで放送された特撮ドラマ「仮面ライダージオウ」(テレビ朝日系)でタイムジャッカーのオーラを演じ、注目を集めた女優の紺野彩夏さんが、2020年秋公開予定の映画「叩き壊すほどに君へ-WADAIKO†GIRLS-」(奧秋泰男監督)で、久保田紗友さんとダブル主演を務めることが11月25日、分かった。すたひろさんのマンガ「和太鼓†ガールズ」(双葉社)の実写映画化。紺野さんは今回が映画初主演で、ミッション系お嬢様学校に通う17歳の女子高生・松沢環を演じる。
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「和太鼓†ガールズ」は、お嬢様女子高を舞台にした青春部活ストーリーで、マンガ誌「月刊アクション」(双葉社)で2013年~14年に連載された。映画は原作をベースに、映画オリジナル要素の展開や人物が登場。裕福な家庭に育った松沢環(紺野さん)は、お嬢様女子校でヒエラルキーのトップだったが、父の会社が倒産し生活が一変。事情を誰にも言えなく行き場のない環は、交通事故での声帯損傷で言葉が話せない同級生の新島マリア(久保田さん)がたたく和太鼓の音に魅了され……と展開する。
紺野さんは「2020年という今の時代にぴったりで、この映画で新たに日本の良さを海外に発信したいと強く思いました。太鼓に触れたことも生演奏を聴いたこともなかった私が太鼓で伝えられるのかという不安もありましたが、触れる度、音やその振動に吸い込まれる不思議な感覚を味わいました。クランクインの3カ月前から太鼓の練習を重ね、実際にキャスト全員で音をぶつけあえたことで演技ではなく自然と強い音霊(おとだま)を表現できたと思っています。そして芯が強く自分しか信じることができない環がマリアに出会って周りとの関わり方が変わっていく心情の移り変わりも見てほしいです」とコメントしている。
一方、マリア役の久保田さんは「今回、新島マリアという役をいただいた時、うれしかったのと同時に役への責任も強く感じました。マリアは言葉を話せないため、自分の感情を事細かに相手に伝えることが難しい時があるのですが、幼いころから太鼓を通して自分の感情表現をしてきたということもあり、マリアの太鼓に対する思いは特別で、太鼓の持つ力を私自身も撮影をしながら日々実感しています」と明かす。
また「劇中でマリアと環が出会うことで、お互いが初めて自分自身に向き合うことができるので、私も環役の紺野彩夏ちゃんと本気でぶつかり合って刺激し合っていければいいなと思っています。たくさんの方に受け入れていただける作品になりますよう、キャスト&スタッフの皆さんと力を合わせてこの映画を作っていきたいと思うので、公開を楽しみにしていてください」と思いを語っていた。
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