タレントの所ジョージさんがMC、予備校講師の林修さんが「パネラー」として出演する人気バラエティー番組「ポツンと一軒家」(ABC・テレビ朝日系、日曜午後7時58分)の2時間スペシャルが12月29日に放送される。このほど収録後に会見が行われ、所さんと林さんが出席した。
ウナギノボリ
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番組は、日本各地の人里離れた一軒家で暮らす人を追うバラエティー番組として、2017年10月に特別番組が放送。翌年10月7日からレギュラー放送がスタートした。これまでに約140軒の家を紹介している。
2018年10月7日から2019年12月15日までの全放送回の平均視聴率は、関東地区が17.2%、関西地区が17.4%(ともにビデオリサーチ調べ)と、好記録を獲得している。会見で「番組開始当初から、これほどの人気番組になる手応えはあったか」と聞かれた所さんは「ないです」と即答し、「こんなにまで世の中に『ポツンと』という言葉が浸透するとは思っていなかった」と想定外であったことを明かしつつも、「ただ、当初からこうした暮らしや人生観があるんだなと感じられた楽しさはありました」と明かした。
続けて、「そもそも日本中にポツンと一軒家って少ない。それがテレビの視聴率につながるというのは、(そこで暮らす人たちの生活を)気になっている人がたくさんいたっていうことではないでしょうか」と語り、「どこかで私たちの印象が逆転したのかも。当初は人里離れて暮らす人は『都会から逃げてきた人』『とっつきにくい人』という先入観があったけど、番組を見ていると、訳があって代々暮らしていたり、すてきな人間模様があったり、『こんなにもいい人が暮らしているんだ』と見る側の意識が変化した」と“人気の秘密”を分析した。
林さんは「自分だったらこういう企画は絶対に立案できない。山の中でポツンと暮らす人に話を聞いて何が面白いんだろうって思いますから。でもこういう企画を出してくれたスタッフがいて素直に尊敬します。このコンセプトを実現するために日々、走り回っているディレクターに感謝です」と話し、人気となったことについては「現代の奇跡」と絶賛。「今はみんなが発信者になれる時代。その中で自分とあまり変わらない人が何を考え、どう生きているか。特にご年配の方は、同年代の方が違う環境で全く違う暮らしをしていることを知ることで自己確認をされているのかもしれない」と分析した。
番組に登場する一軒家で暮らす人の生活を見て「反省です」と話す所さんは、その生活について「私たちは『ぜいたく』ってお金を使ったことだと捉えがちだけど『ポツンと一軒家』で暮らす方は、価値観が全然違う。幸福度の高さを感じます」とコメント。
林さんも、「信念を持って丁寧に暮らしていらっしゃる。都会人とは全然違った感覚があって、そう考えると、反省する部分が多いです」と所さんの意見に同調し、「今、どうやってお金を稼ぐかに比重を置いた金銭主義に傾いている時代の中、そのシーソーのバランスをぐっと戻してくれる感じがある」と、自身の意見を交えて語った。
「ポツンと一軒家 2時間SP」は、長崎県・五島列島のある島で99歳の母と70歳の娘の親子が暮らす家、和歌山県で主人が炭焼き職人として紀州備長炭を作り、田畑を耕してニワトリを育て自給自足の生活をしていた家族、熊本県の山奥で暮らす6軒の家など、これまでに訪れた一軒家の住人のその後を取材し、紹介する。12月29日午後7時58分から放送。
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