本田望結:初の高校生役でドラマ主演 金髪姿にも挑戦「反抗期を思い出す」 伊勢市舞台の人情作「おかえり」

1月2日に東海エリアで放送されるドラマ「新春エリアドラマ『おかえり ~とこわかの町・伊勢~』」に出演する本田望結さん(左)と大塚寧々さん=東海テレビ提供
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1月2日に東海エリアで放送されるドラマ「新春エリアドラマ『おかえり ~とこわかの町・伊勢~』」に出演する本田望結さん(左)と大塚寧々さん=東海テレビ提供

 女優でフィギュアスケーターの本田望結さんが主演するドラマ「新春エリアドラマ『おかえり ~とこわかの町・伊勢~』」が東海エリアで1月2日午後2時から放送される。三重県伊勢市を舞台にゲストハウスを営む母と娘の人情ドラマで、進路に悩む高校2年の西川夏美を演じ、金髪姿にも挑戦する本田さんは「映画なども含めて主演は4回目。久しぶりのドラマ、しかも主演で、聞いた瞬間に気合が入りました」と話し、「女子高生役は初めてです。4月に高校生になりますが、一足先に高校生役が勉強できるのはうれしいです」とコメントしている。

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 撮影は昨年11月末から12月上旬に伊勢でのオールロケで行われた。今回の撮影で「初めて伊勢を訪れた」と言う本田さんは「早朝に伊勢神宮内宮の鳥居の間からちょうど朝日の出る瞬間を見ることができた」とうれしそうで、同作を「自分の反抗期の頃を思い出せるようなストーリーでもありますし、新春ということで、何か今年の目標だったりとか、そういうものを決められるような作品でもあります」と説明する。

 さらに「夏美が進路に悩んでいるのと同じように、私もフィギュアスケートとお芝居をさせていただいていて、自分の夢が何なのかだったり、自分が今こうしていることが無駄な時間なんじゃないかというふうに考えてしまう時も、もちろんあります」と告白。「でも私は、フィギュアスケートをやっていない自分も、お芝居をやっていない自分も、自分ではないと思うし、自分の中ではどちらも100%です」と力を込める。

 また夏美が周囲の人々に助けられて成長していく姿に「私も家族や友人に助けてもらっている」と共感したようで、「いろいろな葛藤がある中で、助けてくれるのがお母さんの言葉や、友人の言葉で、落ち込んでいるときにすごく力になります。迷わず自分のやりたいように楽しんでやるのが一番。大人になろうと思って、変に気取ってみたり、何でも一人でできるからと思ったりした時期はありました。今、振り返ってみると強がっていたんだなと思います。でも私は一人では絶対生きていけないし、両親には感謝しています」と自身の姿と重ね合わせて、思いを語った。本田さんは同作のPRのため、三重県の鈴木英敬知事を表敬訪問した。

 ドラマは同局のエリアドラマ第2弾。美術部に所属している夏美は、町の絵画コンクールで入賞したことをきっかけに美術系の大学に進学したいという夢を膨らませるが、母・しのぶ(大塚寧々さん)を残して、故郷を出て行くことに疑問を持ち、誰にも言い出せないでいた。ある日、フリーの若手カメラマン田中恭平(桐山漣さん)がやってきて、夏美は恭平と一緒に伊勢の歴史や文化を学ぶうち、自分の未来を深く考え始める。そして夏美に「蔵に絵を描いてほしい」という依頼が舞い込み……と展開する。

 脚本は愛知県出身・在住で橋田賞・新人脚本賞を受賞した、いとう菜のはさんが担当。撮影は4Kカメラを駆使し、観光地のおかげ横丁や、夫婦岩、二見浦など伊勢ならではの風景や漆器「伊勢春慶」などの伝統工芸を鮮やかに映し出している。

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