2月から新体制となったボーカル・ダンスユニット「M!LK(ミルク)」の5人がそれぞれ主演するショートフィルム「M!LK Juvenilizm-青春主義-Special Short Film-」(金井紘監督)が3月7日、公開された。ショートフィルムは3月11日にリリースされるコンセプトアルバム「Juvenilizm-青春主義-」の収録楽曲をモチーフに映像化した作品で、同じ高校に通っていた5人の若者が卒業後、厳しい現実の中でくじけそうになりながらもがく姿が描かれる。1月末に板垣瑞生さん、宮世琉弥さんが卒業し、2月から5人体制で新たなスタートを切った「M!LK」のメンバーに、新体制での意気込みや今後の野望、ショートフィルムの撮影の感想などを聞いた。
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「M!LK Juvenilizm-青春主義-Special Short Film-」は、佐野勇斗さんが主演する「君がくれた宝物ならココにある」、吉田仁人さんの「晴れのち曇り時々虹」、山中柔太朗さんの「last moment」、曽野舜太さんの「DEAR LIFE」、塩崎太智さんの「Don’t think, Jump!」の五つの連動する作品と、制作のきっかけとなったアルバムリードソング「Winding Road」のミュージックビデオをまとめたショートフィルム。渋谷 HUMAX シネマ(東京都渋谷区)で3月7~15日の期間限定で公開される。
――板垣瑞生さん、宮世琉弥さんが卒業し、2月から5人体制として新たなスタートを切りました。今の心境を教えてください。
吉田さん メンバーの結束力やモチベーションは変わらず、むしろ高くなっていると思います。4月にすぐツアーがあり、5人体制でファンをお迎えするので、今は「次へ」という目線で進んでいます。
――新体制で変化を意識することは?
山中さん モチベーションは上がっていますし、個々の魅力もどんどん上がっていっているなと実感しています。個々の魅力が増していくことで、それぞれにフォーカスが当たる作品も増えていくのかなと。結束力もさらに良くなりました。
吉田さん 全員が視野に入っている気がするよね。
山中さん たくさん話し合いをしているわけではないのですが、同じ方向を向いている気がしますね。
佐野さん 2人が卒業して暗い気持ちになっているファンの方もいると思うんですけど、僕らは前を向いていて。僕らが下を向いていちゃいけないなと思うし、「『M!LK』についてきて良かったな」と思ってもらえるようにしなきゃ、という責任感が新たに持てました。迷いがないチームは強いと思います。
曽野さん 2人の存在感は大きかったので、(穴を)埋めていくというより、また違う「M!LK」になっていくんだと思います。個人がパワーを上げ、7人の「M!LK」よりもっと上の「M!LK」を目指していこうと思っています。
塩崎さん みんなが言った通りですね。2人が抜けたからどう、ということではなく、「5人で前を向いていこう」という気持ちだけがありますね。
佐野さん 「解散」という選択を取ることもできたわけですけど、(新体制には)「可能性しかないな」と自信を持って言えたので、続ける以外ないなと思いました。
佐野さん 今回は「M!LK」のメンバーとスタッフさんたちと作ったので、他の作品に出演するときとは違った緊張感があり、新鮮で楽しかったですね。僕はリーダーの仁人との共演シーンが多いんですが、他の俳優さんと演じるのとは違ったこっぱずかしさもあって……仁人と僕はよく「M!LK」の今後とかしゃべる間柄なんですが、カメラが回ると映りとか気にしちゃって(笑い)。
吉田さん これまでは、(プライベートで)ファストフード店や普通のご飯屋さんで話したりしていたのが、ショートフィルムでは居酒屋になるという(笑い)。僕が20歳になりたての時に撮影したので、個人的に「おお、ここに来るのか俺ら」という気持ちでした。
佐野さん 劇中では、「佐野勇斗」という役名で僕自身なんですけど、職業は美容師なので、今の僕とは違う世界線の自分を演じている感じだったんです。まったく違う自分ではない、というところが難しかったですね。不思議な気持ちでした。
吉田さん パラレルワールドっぽかったよね。自分の名前だけど、自分じゃない。僕は普段からスーツが好きで、衣装がスーツだったので抵抗なく役に入れました。劣等感を抱えたナーバスな役でしたが、面白かったですね。今の自分たちを記録する作品にもなったし、モチーフになった曲(の世界観)をより深めることができるものになったと思います。
山中さん 僕は何もしていないフリーターという役。役を聞いたときは、難しいのかなと思ったんですけど、やりづらさはなく、スッと役に入ることができました。バックハグのシーンもあって、そこは正直、緊張しました(笑い)。
曽野さん 僕は食事の配達員で、マドンナ的な存在だった子と運命的な出会いをして、大ちゃん(塩崎さん)とも出会って……という物語。大ちゃんとは舞台で一度、一緒にお芝居したことがあるんですが、映像は初めてで。舞台が終わってすぐの撮影で、芝居が舞台っぽく大きくなってしまったので、何度か自主練して2人で修正していきました。
塩崎さん 僕は自分の思っていることを隠してうそをつくキャラを演じたんですが、曽野君とのシーンでは、普段言わないような熱いせりふが多かった。そういうせりふを違和感ないように合わせるのが、難しかったですね。でも撮影中は楽しかったし、いいものができたなと思えました。
吉田さん それぞれが普段は見せない表情をしているので、「M!LK」ってこんな顔もできるんだ、と思ってもらえると思います。
――それぞれニューアルバムの収録曲がモチーフになっています。アルバムの聞きどころは?
塩崎さん アルバムは、通して聴くとストーリーがあるんです。ぜひ通して聴いてほしいですね。今まで「M!LK」がやったことがなかった試みで、曲と曲の間にせりふがあったりもするんです。
――最後に、新体制になり、改めて「M!LK」の今年と、今後の意気込みを教えてください。佐野さんは、以前に「2020年は『M!LK』としても節目となる年になると直感している」という話をされていましたが。
佐野さん 2年ぐらい前から「2020年が節目」と言っていたんですが、まさか本当にこういう年になるとは思いもよらず……。「M!LK」にとって勝負の年になると思います。
曽野さん 勇斗君の影響かもしれないけど、「M!LK」は4月からどんどん“いける”気がしているんです。その前兆が来ている気がして……大旋風が起こると思いますね。今後は、世界進出にもチャレンジしてみたい。日本はもちろん、海外のみなさんにも知ってもらえるようになりたいです。
山中さん あとは、7人体制でゴールドディスクを2回受賞させていただいているので、それを取り続けたい。取り続けるのは難しいと思うけど、毎シングル取っていきたいです。
吉田さん 僕は1月が終わったとき、「まだ1月か」と思ったぐらい色濃く過ごしているので、今年は楽しみですね。何にでもチャレンジできる。すごくワクワクしています。あとリーダーとしては、個が強いグループなので、これからおのおのがもっとキャラクターを出していけたらと思います。
塩崎さん 2020年は5人としての「M!LK」が始まる年なので、「5人で『M!LK』だよね」というイメージを定着させたいですね。
佐野さん あと、もっともっと地上波のテレビにたくさん出たいし、ヒット曲も出したい。主題歌を担当したいですね。聴いた方に「この曲いいよね、誰?」と思ってもらえれば。曲が先行する形でも「M!LK」を知ってもらえる機会が増えればなと思います。だから看板曲を作りたいですね。そして当たり前のことですが、メンバーの卒業があったからこそ、僕らを応援してくれている一人一人の方をもっと大切にしたいなと思います。
塩崎さん 一番の目標は、それだね。応援してくれているみなさんを幸せにする。
佐野さん 死ぬときに、「『M!LK』になれてよかったな」「諦めずに走り抜けてよかったな」と思えるように、これからの「M!LK」を頑張っていきたいですね。
吉田さん 今後は「M!LK」と言ったら、日本の誰もが「ああ、あのグループね」と分かるような国民的グループを目指します。頑張ります!
※塩崎太智さんの「崎」は「たつさき」
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